蓄電池の導入と電気工事が丸ごとわかる|家計と暮らしを守る完全ガイド

「蓄電池」という言葉を聞いたことはありますか?

台風や豪雨による停電、電気代の高騰などをきっかけに、最近注目されている設備の一つです。

「電気をためておけるらしい」「停電のときに使えるらしい」 そんな認識を持たれている方も多いのではないでしょうか。

蓄電池は、家庭で使う電気を充電して、必要なときに使えるようにする設備です。 昼間に太陽光でつくった電気を夜に使ったり、停電時にも照明や冷蔵庫を動かし続けたり。 家族の安心を守りながら、電気代の節約にもつながります。

ただ、蓄電池の導入には電気工事が必要です。

「どこに設置するの?」「どんな工事をするの?」「時間はどれくらいかかる?」「費用は?」 こうした疑問が浮かんでくるのも自然なことですよね。

この記事では、蓄電池がある暮らしの具体的なイメージから、電気工事の流れ、家に合った使い方まで、順を追ってご紹介していきます。

安心して蓄電池の導入を検討するきっかけやヒントにしていただけたら嬉しいです。

この記事の監修者

株式会社 林田電気工業

林田竜一

代表取締役

1級電気工事施工管理技士

行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。

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蓄電池がもたらす暮らしの一日の変化と安心感

蓄電池があると、毎日の暮らしがどう変わるのでしょうか。

朝、太陽が昇ると同時に太陽光パネルが発電を始めます。 日中、家族が学校や仕事に出かけている間に、使いきれなかった電気は蓄電池にためられていきます。 夕方、家族が帰宅してリビングの照明をつけたり、夕食の支度を始めたりする時間帯には、昼間ためた電気が静かに家を支えてくれます。

電力会社から買う電気が減るので、電気代の節約にもつながりますし、太陽の光という自然のエネルギーを無駄なく使えている実感も得られます。

そして、もしも停電が起きたとき。 周りが真っ暗になっても、蓄電池があれば自動的に家への電気供給が続きます。 冷蔵庫の中身が傷む心配もなく、スマホの充電も途切れず、夜でも明かりのある安心した空間で過ごせます。

蓄電池は、ふだんの節約と、もしものときの備えを、両方かなえてくれる存在です。 家族の笑顔を守る、見えない安心が、そこにはあります。

蓄電池が支える家庭の電気リズムと暮らしの安心感

蓄電池がある暮らしは、電気の流れに自然なリズムが生まれます。 朝の太陽とともに充電が始まり、夕方からは家族の帰宅に合わせて放電する。 そんな一日の流れが、家計にも環境にもやさしい毎日をつくってくれます。

時間帯蓄電池の動き(何をする?)暮らしへの影響(どう良くなる?)
朝〜昼(9時〜16時)太陽光で発電した電気を蓄電池に充電電力会社から買う電気が減り、日中の電気代が節約できる
夕方〜夜(16時〜23時)ためた電気を家で使用電気代が高い時間帯でも、電気代を抑えて生活できる
深夜(23時〜朝6時)安い深夜電力で充電も可能電気の使い方を工夫することで、さらに効率よく節約できる
停電時自動で蓄電池から給電を開始照明・冷蔵庫などが止まらず、非常時でも安心して生活できる

たとえば、4人家族の一般的な家庭では、夕方から夜にかけての電気使用量が1日のうちで最も多くなります。 この時間帯に蓄電池からの電気を使えれば、電力会社から買う電気を大幅に減らせます。

1日あたり約90円、月間で約2,700円、年間では約32,000円ほどの電気代削減が見込めるというデータもあります。

項目内容
年間電力消費量4,800 kWh
太陽光発電システム容量5 kW
蓄電池容量10 kWh
電力会社の買取価格11円/kWh
電力量料金(買電の単価)27円/kWh
蓄電池導入で節約できる年間額約94,000円
太陽光のみの場合との比較約30%追加で節約できる

太陽光発電だけの場合と比べて、蓄電池を組み合わせることで約30%も電気代を抑えられる計算です。

そして何より心強いのが、停電時の安心感です。 地震や台風で電気が止まったとき、蓄電池があれば約5秒で自動的に切り替わり、家への電気供給が続きます。 真っ暗な中で不安になることもなく、冷蔵庫の中身を心配する必要もありません。

翌日、太陽が出ていれば太陽光パネルから蓄電池に再充電できるので、停電が長引いても一定の生活を維持できます。 これは、燃料が必要な発電機にはできない、蓄電池ならではの強みです。

家の電気をためて必要なときに使える蓄電池の仕組み

蓄電池は、家庭で使う電気を「貯金」するような役割を持っています。 使いきれなかった電気をためておき、必要なときに取り出して使う。 そんなシンプルな仕組みが、暮らしに大きな安心をもたらしてくれます。

項目説明
蓄電池の役割電気を蓄え、必要なときに取り出して使えるようにする機器。
設置場所屋外または屋内に設置でき、サイズはエアコン室外機より少し大きい程度。
容量の目安一般家庭では 6〜10kWh 程度が選ばれることが多い。
停電時の使用時間冷蔵庫と照明を使用した場合、約 8〜12 時間ほど電力をまかなえる。
充電方法太陽光発電または電力会社の電気で充電できる。

たとえば、容量6kWhの蓄電池があれば、冷蔵庫(約150W)と照明(約100W)、スマホの充電(約10W)を同時に使っても、約8時間以上は持ちます。 停電が夜に起きても、翌朝まで安心して過ごせる計算です。

蓄電池本体の大きさは、メーカーや機種によって違いますが、屋外設置型ならエアコンの室外機を一回り大きくしたくらいのイメージです。 家の外(または裏)に設置されるので、室内のスペースを圧迫する心配はありません。

また、専用のモニターやスマホアプリで「今、何%貯まっているか」「あと何時間使えるか」がリアルタイムで見られる製品も増えています。 目に見えなかった電気が、数字やグラフで見えるようになることで、家族全体の節電意識も自然と高まります。

お子さんがいる家庭では、ゲーム感覚で「今日は何%貯められたかな?」と楽しみながら、エネルギーを大切にする習慣が身につくかもしれませんね。

蓄電池は、ただの機械ではなく、家族の安心と笑顔を守る、頼もしいパートナーです。

蓄電池が支える日常の節約と停電時の安心

蓄電池の魅力は、ふだんの生活と非常時の両方で力を発揮してくれるところにあります。 日常では電気代を抑える節約の味方として、停電時には家族を守る頼もしい存在として。 シーンに合わせて、柔軟に役割を変えてくれます。

シーン蓄電池の働き家族への影響
晴れた日の昼間太陽光の余った電気を自動で蓄電池に充電する。電力会社から買う電気が減り、節約につながる。
夕方〜夜昼間ためた電気を家の電気として使う。電気代が下がり、家計にやさしい。
停電の瞬間約5秒で蓄電池の電力に自動切り替えされる。照明や冷蔵庫が止まらず、慌てずに済む。
停電が続く日中太陽光から再び蓄電池へ充電できる。長期停電でも電気を確保しやすく、安心して過ごせる。

ふだんの「節約モード」では、昼間に太陽光で発電した電気のうち、使いきれなかった分を蓄電池に充電します。 そして夕方、家族が帰宅して照明やテレビ、キッチン家電を使う時間帯に、ためた電気を放電します。

この仕組みによって、電力会社から買う電気が大幅に減り、月々の電気代が抑えられます。 深夜の安い電力プランを利用している家庭なら、夜間に充電して朝に使うこともできるので、さらに効率的です。

一方、停電が起きたときは「バックアップモード」に自動で切り替わります。 雷や台風で送電が止まっても、蓄電池があれば約5秒後には家への電気供給が再開されます。

リビングの照明がつき、冷蔵庫が動き続け、スマホの充電も途切れません。 周りが真っ暗でも、自宅だけは明るく安心できる空間が保たれます。

特に小さなお子さんがいる家庭では、暗闇での不安や恐怖を感じさせずに済むので、心理的な安心感も大きいですね。

そして何より心強いのが、停電が長引いても、昼間に太陽が出ていれば太陽光パネルから蓄電池に再充電できることです。 この「自立した電気の循環」こそ、燃料補給が必要な発電機にはできない、蓄電池ならではの強みです。

福岡の台風と日差しを味方にする蓄電池の使い方

蓄電池は全国どこでも役立つ設備ですが、福岡ならではの気候や生活スタイルに合わせた使い方をすることで、さらに効果を実感できます。 台風の通り道であること、太陽の光が豊かなこと、そして湿度の高い季節があること。 これらの特徴を活かせば、蓄電池はより頼もしい存在になってくれます。

福岡の特徴蓄電池との相性暮らしへのメリット
台風の通過が多い停電への備えとして非常に相性が良い。長時間の停電でも安心して生活できる。
年間日照時間が長い太陽光発電と組み合わせると効率よく充電できる。充電のチャンスが多く、結果的に元が取りやすい。
春先の黄砂・PM2.5蓄電池があれば電気代を気にせず家電を使える。洗濯物を室内干しでき、乾燥機も気兼ねなく使える。
夏の蒸し暑さ停電時でも蓄電池の電力で冷房が使える。エアコンや扇風機が動き、熱中症のリスクを下げられる。

福岡は台風の通り道になりやすく、毎年3〜5回ほど接近します。 近年は線状降水帯による豪雨も増えており、強風で電線が切れたり、浸水で停電したりするリスクが身近にあります。

こうした災害時に、蓄電池があれば在宅避難がしやすくなります。 「避難所に行くほどではないけれど、電気が止まると困る」というときに、冷蔵庫を動かし続けて食料を守り、照明で夜間の安全を確保し、スマホを充電して情報収集を続けられます。

また、福岡は年間日照時間が約1,500〜1,600時間と、全国的に見ても恵まれた地域です。 太陽の光が豊かということは、太陽光発電システムがよく働き、蓄電池への充電量も増えるということ。 「タンク(蓄電池)を満タンにするチャンス」が他の地域より多いので、投資の元を取りやすい環境と言えます。

さらに、福岡ならではの悩みが「春先の黄砂やPM2.5」です。 洗濯物を外に干したくないけれど、乾燥機は電気代が気になる……そんなジレンマを抱えている方も多いのではないでしょうか。

蓄電池があれば、太陽光で発電した余剰電気を使って、気兼ねなく毎日乾燥機を回せます。 福岡の豊富な日照を活かせば、乾燥機の電気代がほぼゼロに近づく計算です。

気候の特徴を味方につけることで、蓄電池はさらに暮らしに寄り添う存在になってくれます。

蓄電池をどこに置くか家での過ごし方に合わせた電気工事のポイント

蓄電池を導入すると決めたとき、次に気になるのが「電気工事」のことですよね。

どこに設置するのか、家の中の配線はどうなるのか、工事にはどれくらい時間がかかるのか。 初めてのことだと、分からないことばかりで不安になるのも当然です。

電気工事と聞くと「大がかりで大変そう」と感じるかもしれませんが、実際には専門の電気工事士が、安全性を最優先にしながら丁寧に進めてくれます。

大切なのは、蓄電池をどこに置くか、家族の生活動線を邪魔しないか、分電盤との位置関係はどうか、といった「家に合わせた配置」を考えることです。

また、太陽光発電をすでに設置している家庭では、その設備とどうつなげるかも重要なポイントになります。

電気工事には専門的な知識と資格が必要なので、DIYで行うことはできませんし、おすすめもしません。 信頼できる地元の電気工事店に相談しながら、わが家に合った形を一緒に考えていくのが安心です。

ここでは、蓄電池を設置する場所の選び方、家の電気まわりとのつながり方、太陽光との組み合わせ方など、工事前に知っておきたいポイントを順番にご紹介していきます。

家族の暮らしに合わせた蓄電池の設置場所とスペース

蓄電池をどこに設置するかは、家族の暮らしやすさに直接関わってくる大切なポイントです。 機械としての性能だけでなく、毎日の生活動線や音の問題、見た目の印象なども考えながら、わが家に合った場所を選びたいですね。

項目屋外設置型屋内設置型
設置場所家の外壁沿いや庭の一角に設置する。玄関脇や納戸などの室内に設置する。
大きさの目安幅80cm × 奥行40cm × 高さ100cm程度。幅50cm × 奥行30cm × 高さ60cm程度。
重さ120〜250kg と重め。60〜150kg と比較的軽め。
運転音外部設置のため音が気になりにくい。静音設計だが、室内のため設置場所への配慮が必要。
メンテナンス雨風にさらされるため定期点検が重要。屋内なので劣化しにくく、比較的安心。

屋外設置型は、エアコンの室外機を一回り大きくしたようなサイズ感です。 家の裏や外壁沿いに設置されることが多く、室内のスペースを圧迫しない点が魅力です。

ただし、隣家との境界線ギリギリだと設置できない場合があるので、事前に設置スペースを確認しておく必要があります。 また、運転時には低い音(ファンやポンプの動作音)が出るため、寝室の窓のすぐ外などは避けたほうが安心です。

一方、屋内設置型はコンパクトで、玄関脇や階段下の収納スペースなどに設置できます。 雨風にさらされないので劣化しにくく、メンテナンスの手間も少なめです。

ただし、室内に設置する分、運転音が生活空間に響く可能性があるため、リビングのすぐ隣などは避けたほうが良いでしょう。

設置場所を決めるときは、「分電盤からの距離」も重要です。 蓄電池と分電盤をつなぐ配線が長くなりすぎると、工事費用が高くなったり、電気のロスが出たりする可能性があります。

家族の生活動線を邪魔せず、音も気にならず、工事もしやすい場所。 そんなバランスの取れた場所を、電気工事業者と一緒に相談しながら決めていくと安心です。

蓄電池と家の電気がつながる仕組みとポイント

蓄電池を家の電気システムにつなぐには、分電盤や専用回路といった「電気の通り道」を整える工事が必要になります。 聞き慣れない言葉かもしれませんが、一つひとつ順番に見ていけば、難しいものではありません。

項目家の電気とのつながり方説明
分電盤蓄電池から送られた電気を家中の部屋・コンセントへ振り分ける。ブレーカーが入った“家の電気の司令塔”。
専用回路分電盤の中に追加され、蓄電池の電気が安全に流れる専用ルートとなる。蓄電池専用の“安全な通り道”。
パワーコンディショナ蓄電池 → 分電盤へ送る前に、直流を交流に変換して家で使える電気に整える。電気の“変換係”。蓄電池の電気を家庭用に変える。
配線工事蓄電池本体と分電盤の間を電線でつなぎ、電気が流れる道を作る。蓄電池と家をつなぐ“電気の道路づくり”。
接続確認全機器が正しく連動しているか確認し、電気が問題なく流れるか最終チェックする。“試運転”。安全に使えることを確認する工程。

分電盤は、家のどこかの壁(多くは玄関や廊下)に設置されている、ブレーカーがたくさん並んだ箱です。 ここから家中の部屋やコンセントに電気が分かれて送られています。

蓄電池を導入するときは、この分電盤に「蓄電池専用の回路」を新しく追加します。 専用回路があることで、蓄電池からの電気が安全に、そして効率よく家全体に供給されるようになります。

また、蓄電池本体とは別に「パワーコンディショナ」という機械が必要になります。 これは、蓄電池にためた電気(直流)を、家で使える電気(交流)に変換する役割を持っています。

太陽光発電をすでに設置している家庭では、太陽光用のパワーコンディショナがすでにあるかもしれません。 その場合、蓄電池用に新しく設置するか、一体型(ハイブリッド型)に交換するかを選ぶことになります。

配線工事では、蓄電池本体から分電盤まで電線を這わせていきます。 屋外に設置する場合は外壁沿いに、屋内設置の場合は壁の中や天井裏を通して配線されることが多いです。

工事が終わったら、電気工事業者が接続確認を行い、すべてが正しく動くかをチェックします。 この確認作業があるからこそ、安心して蓄電池を使い始められます。

電気まわりの工事は専門性が高いので、資格を持った電気工事士が責任を持って行います。 わからないことがあれば、遠慮せずに質問しながら進めていくと安心ですね。

太陽光と蓄電池を組み合わせた暮らしに合う電気の使い方

太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、電気の自給自足に近い暮らしが実現できます。 昼間につくった電気を夜に使う、シンプルだけれど心強い仕組みです。 すでに太陽光パネルを設置している家庭なら、蓄電池を追加することで効果がさらに高まります。

組み合わせパターン特徴おすすめの家庭
太陽光発電のみ昼間の電気を自家消費し、余った電気は売電できる。昼間に家族が在宅している家庭。
太陽光 + 蓄電池昼間の余剰電気をためて夜に使えるため、自給率が高くなる。共働きで昼間は家が無人になりがちな家庭。
蓄電池のみ深夜の安い電気をため、昼間に使用して電気代を節約できる。太陽光パネルを設置していない家庭。
ハイブリッド型太陽光と蓄電池を一つの機器でまとめて管理でき、効率的。これから太陽光も蓄電池もまとめて導入したい家庭。

太陽光発電だけの場合、昼間に発電した電気は家で使い、余った分は電力会社に売ります。 しかし、売電価格は年々下がっており、以前ほどの収入は見込めなくなってきました。

そこで注目されているのが、「余った電気を売るより、自分で使う」という考え方です。 蓄電池があれば、昼間の余剰電気を夜にまわせるので、電力会社から買う電気が大幅に減ります。

特に共働き家庭では、昼間は誰もいないため太陽光で発電した電気をほとんど使えません。 蓄電池に充電しておけば、家族が帰宅する夕方から夜にかけて、その電気を有効活用できます。

すでに太陽光パネルを設置している場合、パワーコンディショナの種類によって工事の内容が変わります。 太陽光用と蓄電池用を別々に設置する方法と、両方を一つにまとめた「ハイブリッド型」に交換する方法があります。

ハイブリッド型なら、パワーコンディショナが一台で済むため設置スペースも少なく、電気の変換効率も高くなります。 ただし、既存の太陽光用パワーコンディショナがまだ新しい場合は、別々に設置するほうが経済的なこともあります。

蓄電池だけを導入する家庭もあります。 その場合、深夜の安い電力を充電しておき、昼間や夕方の電気代が高い時間帯に使うことで、電気代を抑えられます。

どのパターンが自分の家に合っているかは、家族の生活リズムや電気の使い方によって変わります。 電気工事業者に相談しながら、家族にぴったりの組み合わせを見つけていきましょう。

▶︎参考|太陽光発電の電気工事とは?

配線とパワーコンディショナが支える蓄電池の安全な仕組み

蓄電池を安全に使うためには、配線やパワーコンディショナといった「見えない部分」がしっかり整っていることが大切です。 普段は意識することのない裏側の仕組みですが、ここがきちんと施工されているからこそ、毎日安心して電気を使えます。

項目役割蓄電池との関係
配線工事蓄電池と分電盤をつなぐ電線を這わせる作業。蓄電池で作った・蓄えた電気を家へ届けるための“電気の通り道”をつくる。
パワーコンディショナ蓄電池の直流電気を家で使える交流に変換する。蓄電池の電気をそのままでは使えないため、家庭用電気に整える“変換役”。
接地工事(アース)漏電や落雷時の電気を地面へ逃がして安全を守る。蓄電池や配線に異常が出たとき、感電や火災を防ぐために欠かせない安全装置。
保護装置過充電・過放電を防ぎ、蓄電池を長持ちさせる。蓄電池の寿命を守り、故障や劣化を防ぐ“見守り係”。
配線の保護管電線を雨風・紫外線から守るカバー。蓄電池と分電盤をつなぐ大事な配線を外部から守り、長期的に安定して使えるようにする。

配線工事では、蓄電池本体から分電盤まで、専用の電線を這わせていきます。 屋外設置の場合は外壁沿いに、屋内設置の場合は壁の中や天井裏を通すことが多いです。

この配線が正しく施工されていないと、電気のロスが出たり、最悪の場合は火災のリスクにつながったりします。 だからこそ、資格を持った電気工事士が、安全基準をしっかり守って作業を進めます。

パワーコンディショナは、蓄電池にためた電気を家で使える形に変換する重要な機械です。 蓄電池本体とは別に設置されることが多く、屋外用と屋内用があります。

この機械の寿命は約10〜15年と言われており、蓄電池本体よりも先に交換が必要になる場合があります。 交換費用は20〜30万円程度が目安ですが、定期的なメンテナンスをしていれば長持ちしやすくなります。

また、接地工事(アース)も重要です。 万が一、漏電や落雷があったとき、電気を安全に地面に逃がす役割を持っています。 目には見えませんが、家族の安全を守る大切な仕組みです。

配線には保護管(カバー)が取り付けられ、雨風や紫外線から電線を守ります。 こうした細かな配慮の積み重ねが、長く安心して使える蓄電池システムをつくります。

見えない部分だからこそ、信頼できる電気工事業者に任せることが大切です。 施工後には必ず動作確認が行われ、すべてが正しく機能しているかをチェックしてもらえるので、安心してください。

自家消費で電気を回す蓄電池のある暮らし方

蓄電池がある暮らしでは、「電気を買う」から「電気を回す」という発想に変わっていきます。 昼間につくった電気を夜に使い、無駄なく活かしていく。 そんな循環型の暮らしが、家計にも環境にもやさしい毎日をつくってくれます。

時間帯電気の流れ家計へのメリット
朝〜昼間太陽光で発電 → 余った電気を蓄電池に充電。電力会社から買う電気が減り、日中の電気代を節約できる。
夕方〜夜蓄電池から放電して家で使用。電気代の高い時間帯の購入を抑えられ、月々の電気代が下がる。
深夜安い深夜電力で蓄電池を充電(電力プランによる)。さらに電気代を節約でき、効率よく電力を使える。
停電時蓄電池から家へ自動給電。生活が止まらず、冷蔵庫や照明が使える“安心感”が得られる。

自家消費とは、自分の家でつくった電気を自分の家で使うことです。 太陽光発電だけの場合、昼間に余った電気は電力会社に売っていましたが、売電価格が下がった今、自分で使うほうがお得になってきました。

たとえば、夕方の17時から22時は電気料金が高い時間帯です。 この時間に蓄電池から電気を使えば、電力会社から買う量が減り、月々の電気代を大きく抑えられます。

実際のデータでは、太陽光発電のみの場合と比べて、蓄電池を組み合わせることで約30%の電気代削減が見込めるとされています。 1日あたり約90円、月間で約2,700円、年間では約32,000円ほどの節約につながる計算です。

また、深夜電力プランを利用している家庭なら、夜間の安い電気で蓄電池を充電し、昼間や夕方に使うこともできます。 夜間料金は昼間の50〜60%程度まで安くなるプランもあるので、賢く活用すればさらに節約効果が高まります。

専用モニターやスマホアプリで、「今、何%貯まっているか」「今日はどれくらい発電したか」がリアルタイムで見られるのも楽しみの一つです。 目に見えなかった電気が数字で見えるようになると、家族全体の節電意識が自然と高まります。

お子さんがいる家庭では、「今日は80%まで貯められたね!」とゲーム感覚で楽しみながら、エネルギーを大切にする習慣が身につくかもしれません。

電気を回す暮らしは、家計にやさしいだけでなく、環境への負担も減らせる、未来につながる選択です。

蓄電池の電気工事が進む一日と当日を安心して迎えるためのポイント

ここまで、蓄電池がどんなものか、どこに設置するか、家の電気とどうつながるかをご紹介してきました。

次に気になるのが、「実際の工事ってどんな感じなんだろう?」ということではないでしょうか。

工事当日は、朝から夕方まで電気工事業者が作業を進めることになります。 家の中に入ることもあれば、ずっと外で作業することもあり、家庭によってさまざまです。

「何をどう準備すればいいの?」「家にいなきゃダメ?」「子どもがいても大丈夫?」 そんな疑問を持つのも自然なことですよね。

工事の流れを事前に知っておけば、当日も落ち着いて過ごせますし、電気工事業者とのやり取りもスムーズになります。

ここでは、最初の相談から現地調査、工事当日の流れ、そして使い始めるまでのサポートまで、順を追ってご紹介していきます。

工事と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、実際には淡々と進んでいくことがほとんどです。 職人さんたちが丁寧に作業を進め、完了後にはしっかり動作確認もしてくれます。

「こんな風に進むんだな」というイメージを持っていただいて、検討の参考にしてくださったら嬉しいです。

蓄電池の電気工事を相談してから現地調査と見積もりまでの流れ

蓄電池の導入を考え始めたら、まずは電気工事業者に相談するところからスタートします。 「何を聞けばいいんだろう?」「しつこく営業されたらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、信頼できる業者であれば、丁寧に話を聞いてくれます。

ステップ内容所要時間の目安
初回相談電話やメールで希望や疑問を伝える。15〜30分程度
現地調査の予約設置場所や配線ルート確認のため、都合の良い日程を調整。
現地調査設置場所・配線ルート・分電盤位置などをプロがチェック。1〜2時間程度
見積もり提示工事内容・費用・工期の説明を受ける。数日〜1週間後
質問・検討気になる点を確認し、納得できるまでじっくり考える。自分のペースでOK

最初の相談では、「どんな目的で蓄電池を考えているか」を伝えると話がスムーズです。 たとえば、「停電時の備えとして」「電気代を抑えたい」「太陽光と組み合わせたい」など、目的が分かれば業者も適切な提案ができます。

このとき、家族構成や電気の使い方、太陽光発電の有無なども伝えておくと、より具体的なアドバイスがもらえます。

相談後、興味があれば現地調査の日程を決めます。 現地調査では、電気工事業者が実際に家を訪問し、設置場所の確認、分電盤の位置、配線ルートなどをチェックします。

このとき、気になることは遠慮せずに質問してください。 「ここに置いたら邪魔にならない?」「音はどれくらい?」「工事は何日かかる?」など、小さなことでも構いません。

現地調査が終わると、数日から1週間ほどで見積もりが提示されます。 見積もりには、機器の費用、工事費、設定費用などが含まれています。

見積もりを見て分からないことがあれば、納得できるまで説明を求めましょう。 「この項目は何の費用?」「工事後のサポートはある?」といった質問も大切です。

信頼できる電気工事業者は、急かすことなく、じっくり検討する時間をくれます。 他の業者と比較したい場合も、正直に伝えて大丈夫です。

焦らず、納得してから次のステップに進むことが大切です。

蓄電池の電気工事を相談してから現地調査と見積もりまでの流れ

いよいよ工事当日を迎えると、朝から職人さんたちが作業を始めます。 家の中や外で何が行われるのか、事前にイメージしておくと、当日も落ち着いて過ごせます。

時間帯作業内容家族への影響
午前中蓄電池本体の設置・固定外での作業が中心で、作業音が出る場合がある
午前〜昼配線工事(蓄電池〜分電盤の接続準備)一部の時間で停電の可能性あり
昼過ぎ分電盤への接続・専用回路の追加停電時間が発生し、家電が使えないことがある
午後パワーコンディショナの設置と接続外または屋内で作業が続く
夕方動作確認・試運転・機器の説明家族の立ち会いが必要

工事は通常、朝8時〜9時ごろに始まり、夕方16時〜17時ごろに終わることが多いです。 作業時間は家の状況や設置場所によって変わりますが、おおむね1日で完了します。

まず、蓄電池本体を設置する場所にコンクリート基礎を設けたり、固定用の台座を取り付けたりします。 屋外設置の場合は外壁沿いに、屋内設置の場合は決められたスペースに設置されます。

次に、配線工事が行われます。 蓄電池本体から分電盤まで、専用の電線を這わせていきます。 この作業中、家の一部が停電することがあるため、事前に電気工事業者から説明があります。

停電する時間は30分〜1時間程度が一般的ですが、念のため冷蔵庫の扉を開けないようにしたり、パソコン作業を避けたりするなど、ちょっとした配慮があると安心です。

分電盤への接続作業では、蓄電池専用の回路を追加します。 ブレーカーが増えるイメージで、ここから蓄電池の電気が家全体に供給されるようになります。

パワーコンディショナも同時に設置され、配線でつながれます。 この機械が、蓄電池の電気を家で使える形に変換してくれます。

すべての配線と接続が終わったら、動作確認が行われます。 電気工事業者が実際に蓄電池を動かし、充電と放電が正しく機能しているかをチェックします。

最後に、使い方の説明を受けます。 モニターの見方、操作方法、停電時の切り替わり方など、丁寧に教えてもらえるので安心してください。

工事中は、職人さんたちが出入りすることになりますが、作業に集中しているので、普段通りに過ごしていて大丈夫です。

蓄電池の設置と配線と動作確認が進む一日のながれ

工事当日は、いくつかの作業が順番に進んでいきます。 それぞれの工程で何が行われているのかを知っておくと、職人さんたちの動きも理解しやすくなります。

工程作業内容確認ポイント
設置準備蓄電池を置く場所の最終確認位置や向きに問題がないか
本体設置蓄電池を固定・アース工事を実施しっかり固定されているか、安全基準を満たしているか
配線作業蓄電池から分電盤まで電線を這わせる配線ルートが適切で、生活の邪魔にならないか
分電盤接続専用回路の追加と接続停電時間の事前連絡があるか、接続が適切か
動作試験充電・放電のテストを実施正常に動作しているか、エラーがないか

まず、設置準備として、事前に決めた場所に蓄電池を運び込みます。 重さが100kg以上あることも多いため、複数の職人さんで慎重に運ばれます。

設置場所が確定したら、蓄電池本体を固定します。 屋外設置の場合はコンクリート基礎の上に、屋内設置の場合は専用の台座に固定されることが多いです。

同時に、アース工事(接地工事)も行われます。 これは、万が一の漏電や落雷時に電気を安全に地面へ逃がすための大切な作業です。

次に、配線作業が始まります。 蓄電池本体から分電盤まで、専用の電線を這わせていきます。 外壁沿いに配線する場合は、保護管(カバー)で覆われ、雨風から守られます。

分電盤への接続では、蓄電池専用のブレーカーを追加します。 この作業中は、家全体または一部が停電する時間が発生します。 事前に電気工事業者から「何時ごろに何分間停電します」と説明があるので、その時間は冷蔵庫を開けない、パソコン作業を避けるなどの配慮をしておくと安心です。

パワーコンディショナも同時に設置され、蓄電池と分電盤の間に組み込まれます。 この機械が正しく動くかどうかが、蓄電池全体の性能を左右するため、丁寧に接続されます。

すべての配線が完了したら、動作試験が行われます。 実際に蓄電池を充電・放電させて、正常に機能しているかを確認します。

この試験で問題がなければ、工事は完了です。 職人さんたちが片付けを行い、最後に使い方の説明を受けて、一日の作業が終わります。

蓄電池の電気工事後に行う初期設定と使い始めの安心サポート

工事が完了したら、すぐに使い始められるわけではありません。 蓄電池を快適に使うための初期設定や、使い方の説明を受ける時間があります。 この最後のステップが、安心して長く使い続けるための大切な時間になります。

項目内容所要時間の目安
初期設定運転モードや充電時間の設定を行う。約30分
モニター説明画面の見方や操作方法を説明。15〜20分程度
停電時の動作確認自動切り替えのテストを実施。約10分
取扱説明書の受け渡し保証書や連絡先の確認を含む。約5分
質問対応気になることを自由に質問できる時間。自由

初期設定では、蓄電池の運転モードを選びます。 たとえば、「太陽光の余剰電力を優先的に充電する」「深夜の安い電力で充電する」「停電時に備えて常に一定量を残しておく」など、家庭の生活スタイルに合わせて設定できます。

この設定は後から変更することもできるので、使いながら調整していくことも可能です。

次に、専用モニターやスマホアプリの使い方を教えてもらいます。 モニターには、「今、何%貯まっているか」「今日はどれくらい発電したか」「どれくらい電気を使ったか」などがリアルタイムで表示されます。

最初は数字やグラフの意味が分かりにくいかもしれませんが、電気工事業者が丁寧に説明してくれるので安心してください。 画面を見ながら一緒に確認すると、理解しやすくなります。

停電時の動作確認も重要です。 実際に一度、擬似的に停電状態をつくり、蓄電池が自動で切り替わるかをテストします。

これにより、「いざという時、本当に動くんだ」という安心感を持つことができます。 切り替わるまでの時間(約5秒程度)や、どの家電が動くかも確認できます。

取扱説明書や保証書も忘れずに受け取りましょう。 万が一のトラブル時には、この書類が必要になります。 また、電気工事業者の連絡先も控えておくと、困ったときにすぐ相談できます。

最後に、気になることは遠慮せずに質問してください。 「こんなこと聞いてもいいのかな」と思うような小さな疑問でも、聞いておくと後で安心です。

信頼できる電気工事業者であれば、使い始めた後も定期的に点検やメンテナンスのサポートをしてくれます。 何かあったときに相談できる相手がいるというのは、とても心強いことです。

蓄電池の電気工事を安心して任せられる工事業者の選び方と付き合い方

蓄電池の導入は、機械を買うだけではなく、「信頼できる相手に工事を任せる」ということでもあります。

電気工事は専門的な知識と資格が必要な作業です。 配線一つ、接続一つが、家族の安全に直結します。

だからこそ、「どんな人に任せるか」がとても大切になります。

地域で長く続けている電気工事業者なら、地元の気候や住宅事情をよく理解しています。 何かあったときにすぐ駆けつけてくれる距離感も、安心につながります。

また、工事が終わった後も、定期的な点検やメンテナンス、困ったときの相談など、長い付き合いが続いていきます。 蓄電池は10年、15年と使い続けるものだからこそ、「この人なら安心して任せられる」と思える相手を選びたいですね。

ここでは、電気工事士に任せることで得られる安全性、地域密着の工事業者だからこそ相談しやすい距離感、そして見積もりや相談の場面で自分の納得を大切にするポイントをご紹介していきます。

押し売りや急かされることなく、じっくり検討できる関係が理想です。 家族の安心を守るパートナーとして、信頼できる相手を見つけてください。

蓄電池の電気工事を電気工事士に任せることで得られる安全と安心

蓄電池の設置には、必ず電気工事士という国家資格を持った専門家が必要です。 電気は目に見えないものだからこそ、正しい知識と技術を持った人に任せることが、家族の安全を守る第一歩になります。

項目理由説明
法律に基づく施工蓄電池工事は電気工事士法で有資格者しか作業できないため。無資格施工は違法で、事故時の責任・保証の対象外になる可能性がある。
安全な配線・アース施工配線の太さ・容量・接地を誤ると感電や設備故障の危険があるため。家の電気を安全に保つため、正しい基準で施工する必要がある。
火災・漏電の防止不適切な配線は発火・漏電につながるため。専門知識がある工事士はリスクを避ける正しい施工ができる。
保証の維持メーカー・工事保証は「有資格者による施工」が前提のため。無資格施工だと保証対象外になり、修理費用が自己負担になる可能性がある。
導入後のサポート工事した業者が責任を持って点検やトラブル対応を行うため。長く安全に使うために、プロのアフターサービスが役立つ。

電気工事は、見た目には分からない部分で安全性が決まります。 配線の太さが足りなければ発熱の原因になりますし、接続が甘ければ漏電のリスクが高まります。

電気工事士は、こうした見えない危険を防ぐための知識と技術を持っています。 国家資格を取得するには、電気の基礎知識から安全対策まで、幅広い内容を学び、試験に合格しなければなりません。

また、電気工事士法という法律により、電気工事は資格を持った人しか行えないと定められています。 これは、電気工事が専門性の高い作業であり、間違えば命に関わる事故につながるためです。

DIYで蓄電池を設置しようとする方もまれにいますが、法律違反になるだけでなく、火災や感電のリスクも非常に高くなります。 絶対に避けてください。

電気工事士に任せることで、施工後の保証も受けられます。 もし工事に不備があった場合、責任を持って対応してもらえるので安心です。

さらに、工事が終わった後も、定期的な点検やメンテナンス、困ったときの相談など、長期的なサポートを受けられます。 蓄電池は10年以上使い続けるものなので、「何かあったときに頼れる相手がいる」というのは、とても心強いことです。

資格を持った専門家だからこそ、安全で確実な工事ができます。 家族の安心を守るために、信頼できる電気工事士に任せることが何より大切です。

▶︎参考|経済産業省・電気工事の安全

蓄電池の電気工事を電気工事士に任せることで得られる安全と安心

蓄電池の導入は、一度きりの買い物ではなく、長い付き合いの始まりです。 だからこそ、地域で長く続けている電気工事業者を選ぶことには、大きな意味があります。

項目説明
地元の気候を知っている台風・豪雨など地域特有の災害リスクを理解し、適した提案ができる。
すぐ駆けつけられる近くに拠点があるため、トラブル時の対応が早い。
長期的な関係が築ける10年・20年と続くサポートや相談がしやすい。
地域の評判がある口コミや施工実績が身近で確認しやすく、安心感が高い。
顔が見える安心感誰が来るか分かるため、家に上がってもらいやすい。

大手のチェーン店や通販で蓄電池を購入することもできますが、工事を担当するのは地元の下請け業者であることが多いです。 その場合、「誰が来るか分からない」「アフターフォローの窓口が遠い」といった不安が残ります。

一方、地域で長く続けている電気工事業者なら、顔が見える安心感があります。 「あの人なら信頼できる」「困ったときにすぐ相談できる」という関係が、何よりの財産になります。

地元の気候や住宅事情をよく知っているのも、地域密着ならではの強みです。 たとえば福岡なら、台風の通り道であること、夏の蒸し暑さ、春先の黄砂といった特徴を踏まえた提案ができます。

「このあたりは風が強いから、蓄電池の固定をしっかりしましょう」 「台風シーズンの前に、一度点検しておきませんか」

こうした気配りは、地域をよく知る業者だからこそできることです。

また、何かトラブルがあったときにすぐ駆けつけられる距離にいるのも心強いです。 停電時に蓄電池が動かない、モニターにエラーが出た、そんなときに「すぐ行きますね」と言ってもらえるのは、本当に安心できます。

地域で長く続けている業者は、評判も確認しやすいです。 ご近所の方や知り合いに「あそこにお願いしたよ」という口コミがあれば、信頼の目安になります。

蓄電池は10年、15年と使い続けるものです。 その間、定期点検や困ったときの相談など、長い付き合いが続きます。

顔が見えて、すぐ相談できて、地域のことをよく知っている。 そんな電気工事業者と一緒に、安心できる暮らしをつくっていけたら理想的ですね。

蓄電池の電気工事を頼む前に見積もりや相談で確認したいこと

蓄電池の導入を検討するとき、見積もりや相談の場面で「自分が納得できるか」を大切にしてください。 金額だけでなく、説明の丁寧さや、こちらの質問にきちんと答えてくれるかも、大事な判断材料になります。

確認ポイント見るべき内容
見積もりの内訳機器代・工事費・設定費用などが明確に書かれているか。
説明の分かりやすさ専門用語を避け、丁寧で理解しやすい説明をしてくれるか。
質問への対応小さな疑問にも誠実に答えてくれるか、対応に安心感があるか。
急かされないか「今日決めないと」などプレッシャーをかけられないか。
アフターサポート保証内容・点検の有無・連絡体制の説明がしっかりあるか。

見積もりを受け取ったら、まず内訳を確認しましょう。 「蓄電池本体○○円、工事費○○円」と項目ごとに分かれていれば、何にいくらかかっているかが分かります。

もし「一式○○円」とだけ書かれている場合は、「この中には何が含まれていますか?」と質問してみてください。 信頼できる業者なら、きちんと答えてくれます。

説明を受けるときは、専門用語ばかり使わず、分かりやすい言葉で話してくれるかも大切です。 「パワーコンディショナ」「インバーター」といった言葉が出てきたら、「それは何をする機械ですか?」と遠慮せず聞いてみましょう。

丁寧な業者であれば、「電気を変換する機械で、蓄電池の電気を家で使える形にするものです」といった具合に、分かりやすく説明してくれます。

質問したときの対応も、相手を見極めるポイントです。 「そんなことも知らないの?」という態度や、面倒そうに答える業者は避けたほうが良いでしょう。

逆に、「いい質問ですね」「気になりますよね」と共感しながら答えてくれる業者なら、安心して任せられます。

「今日決めてくれたら値引きします」「キャンペーンは今日まで」といった急かし方をする業者にも注意が必要です。 蓄電池は高額な買い物ですし、長く使うものです。 焦って決める必要はありません。

信頼できる業者は、「ゆっくり検討してください」「他の業者とも比較して大丈夫ですよ」と言ってくれます。 こちらのペースを尊重してくれる相手を選びましょう。

アフターサポートについても、事前に確認しておくと安心です。 「保証期間は何年ですか?」「定期点検はありますか?」「故障したときはどう対応してくれますか?」

こうした質問に明確に答えてくれる業者なら、工事後も安心して付き合えます。

自分が納得できるまで、何度でも質問して大丈夫です。 家族の安心を守るための選択ですから、遠慮する必要はありません。

蓄電池と電気工事でかなえる停電にも電気代にも強い安心の暮らし

ここまで、蓄電池がどんなものか、電気工事では何をするのか、そして信頼できる業者との付き合い方まで、順番にご紹介してきました。

蓄電池は、昼間にためた電気を夜に使える便利な設備です。 電気代の節約につながるだけでなく、停電したときにも照明や冷蔵庫を動かし続けられる、心強い存在でもあります。

導入には電気工事が必要ですが、資格を持った電気工事士が、安全基準を守って丁寧に作業を進めてくれます。 設置場所の選び方、分電盤とのつながり方、太陽光発電との組み合わせ方など、家族の暮らしに合わせた形を一緒に考えてもらえます。

工事当日は朝から夕方まで作業が続きますが、事前に流れを知っておけば落ち着いて過ごせます。 工事後には初期設定や使い方の説明もあるので、安心して使い始められます。

大切なのは、信頼できる電気工事業者を選ぶことです。 地域で長く続けている業者なら、顔が見える安心感があり、何かあったときにもすぐ相談できます。

見積もりや相談の場面では、自分が納得できるまで質問して大丈夫です。 焦らず、じっくり検討することが、後悔しない選択につながります。

蓄電池がある暮らしは、停電への備えと、電気代の節約という、二つの安心を同時に手に入れられます。

もし、蓄電池や電気工事について気になることがあれば、お気軽にお話をお聞かせください。 家族の笑顔を守る暮らしを、一緒に考えていけたら嬉しいです。

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