テレビ受信設備工事とは、テレビ放送を快適に視聴するために必要な工事です。
テレビのケーブルをコンセントに繋ぐだけでは、テレビの電源はついてもテレビを視聴することはできません。
テレビアンテナ工事でテレビを視聴するために必要な電波を受信して、アンテナと自宅のテレビ端子などを接続することで試聴が可能になります。
この記事ではテレビアンテナの種類やテレビの配線・配管工事について詳しく説明します。
視聴したい種類のチャンネルに合わせたアンテナ選びを知ってより電気設備を快適に楽しく使っていただけるきっかけになったら嬉しいです。
株式会社 林田電気工業
林田竜一
代表取締役
行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。
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テレビ受信設備とは、地上波、BS、CSなどのテレビ放送を受信するための機器やシステムの総称です。
主要な構成要素にはアンテナ、受信機、配線などがあり、これらを適切に設置・調整することで、テレビ放送を視聴することが可能になります。
アンテナには様々な種類があり、受信する電波や設置環境によって最適なものを選び工事する必要があります。
テレビ受信設備工事とは
テレビ受信設備工事とはテレビの放送信号を家庭で受信するために必要な機器を設置する工事のことをです。
主にアンテナの取り付けやケーブルの引き込みなどを行います。
新築時に多く行われる工事ですがテレビ受信設備にも寿命があり定期的なメンテナンスが必要となります。
テレビアンテナの寿命は一般的に10〜15年と言われています。
住んでいる地域やアンテナの設置状況、周辺機器の品質によって異なってくるようです。
テレビ番組の映りが悪くなったり、チャンネルが映らなくなった場合にはテレビ受信設備に不具合が生じている場合もあります。
テレビ受信設備工事を取り扱っている業者に調査を依頼すると良いでしょう。
テレビ受信設備工事は新築住宅で必要?
テレビの受信方法が多様化し、スマホやPCで観るからテレビは必要ないからテレビ受信設備を設置しないという人が増えています。インターネットの普及によりテレビの平均利用時間も減っているようです。
そのため新築時にテレビアンテナは必要かと悩まれる方も増えているようです。
新築時にはテレビ受信設備の配線と配管は建築時に行っておくことをおすすめします。
後から配線・配管を行うためには建物の躯体に穴をあけるなどの大きな工事が必要になる場合があるからです。
特に現代の住宅は機密性や断熱性に優れています。その性能を保つためにも建築後に安易に穴を開けることはおすすめできません。
テレビでYoutubeやNetFlixをご覧になっている方も多くいらっしゃると思います。
テレビやテレビに使用する回線は今後様々なサービスのデバイスとして利用範囲が広がる可能性も含んでいます。
いつかテレビが必要になる可能性を考慮して、受信できる状態に配線や配管を行っておくと安心です。
テレビ受信設備の中で代表的なものがアンテナです。
視聴したいテレビの放送によって必要なアンテナの種類は変わってきます。
さらに住んでいる家の構造や地域の電波状況もテレビアンテナ選びに大きな影響を及ぼします。
テレビアンテナは思いに地上波デジタル放送(地デジ)を受信するための地デジアンテナと、映画やスポーツなどの専門チャンネルを楽しむ放送を受信するためのBS/CSアンテナに分けられます。
ここではアンテナの種類について詳しく解説します。
八木式アンテナ
魚の骨のような見た目が印象的な昔ながらのアンテナです。
古くからあるアンテナのため、ご近所の屋根などで見かけたことがある方も多いかもしれません。
規格が豊富で、自宅の電波の状況にによってタイプを選ぶことができます。
屋根の上などの高い位置に取り付けるため電波を受信しやすいメリットがあります。
周囲の建物の影響を受けにくく、快適なテレビ試聴ができると評判です。
本体価格や取り付け工事価格が比較的やすい特徴があります
しかし、建物景観を損なうとして敬遠される場合もあります。また、天候の影響を受けやすいため経年劣化しやすいというデメリットもあります。また、強風や豪雨、積雪の影響を受けやすいとも言われています。
デザイン(平面)アンテナ
外観の邪魔をせず、外壁や屋根裏など柔軟に設置場所を選べると近年人気のアンテナがデザインアンテナです。
外壁に設置されることが多いアンテナですが、ベランダや屋根裏への設置も可能です。
カラーバリエーションも豊富で外観に合わせたデザインを選ぶことも可能です。
BS/CS放送に対応していると思われている方も多いですが、地デジ放送用のアンテナです。
地デジ放送はテレビ塔から電波が発信されているのに対して、BS/CS放送は人工衛星から電波が発信されています。
そのため地デジ放送とBS/CS放送の両方を観たい場合にはそれぞれに専用のアンテナが必要になります。
また、デザインアンテナは住宅密集地では電波が十分に受信できないこともあるようです。
ユニコーンアンテナ
2017年に発売された比較的新しいタイプのアンテナです。
見た目と性能を兼ね備えた次世代のアンテナとして注目を集めています。
八木式アンテナとデザインアンテナの長所を併せ持っていると言われており、住宅密集地でも電波受信ができる可能性が高いアンテナとも言われています。
屋根上や破風、屋根下の外壁部分などの高い場所に設置することが可能ですが室内や屋根裏への設置はできないので注意しましょう。
また受信感度が悪くテレビを安定して観られない場合にはブースターの設置が必要です。
八木式アンテナ、デザインアンテナに比べると本体価格が高く、設置には高所作業が必要になる特徴もあります。
室内アンテナ
部屋の中に設置することができるコンパクトな地デジ受信用のアンテナです。アナログ放送終了時に話題になったのを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
比較的安価で設置工事なしに室内に設置可能ですが、電波を受信しにくい特性もあります。
また、テレビの台数分の室内アンテナが必要になります。
BS/CSアンテナ
衛星放送の豊富なコンテンツを視聴したい場合に設置するアンテナです。
地デジと混合できるブースター変換などの工事も必要になるため、地デジアンテナとBS/CSアンテナは同時設置がおすすめです。
地デジとBS/CSアンテナは同時設置したあと、電波を混合できるブースターで1つのケールブルにまとめます。それから家の中に引き込みます。
4K8K放送に対応したアンテナを選ぶことで、4K8Kの高画質の放送を楽しむことも可能になります。
ただし、CS放送は受信するためには専用のアンテナのチューナーが必要になります。
BSの電波と違って地デジの電波と混合することができないケースもあります。
別途視聴契約が必要な場合もあるので、楽しみたいコンテンツを検討する際には注意が必要です。
アンテナの種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
八木式アンテナ | 古典的な「魚の骨」形状 UHF帯受信適応 | 受信感度高い 費用が低い | 外観が目立つ 台風/落雷リスク高い |
デザインアンテナ | スタイリッシュでカラーバリエーションが豊富 | 外観がオシャレ 耐風性と耐雷性が高い | 弱電磁界での受信困難 外壁に穴が必要 |
ユニコーンアンテナ | 八木式と平面の特性を併せ持つ デザイン性が高い | 見た目がスタイリッシュで抵抗感少ない 密集地でも良好な受信可能 | 価格が高い 八木式に比べ受信力が劣ることもある |
室内アンテナ | 室内設置型のアンテナ | 工事不要で使える | 電波が受信できないことがある テレビ1台ずつに必要 |
BS/CSアンテナ | お皿型で衛星放送専用 4K8K放送対応可能 | 豊富なチャンネルと高画質放送受信可能 無料チャンネル多数視聴可能 | 位置調整が難しい |
デジタル放送の電波は電波塔からの距離や、電波塔や中継局からのアンテナ設置位置の間にある障害物によって電波状況は変わってきます。
電波の強さは、電波塔や親局・中継局から離れるにつれて段々と弱くなります。
テレビ電波の強さ電界強度と言います。
電波の強さによって電界地域は、強電界地域、中電界地域、弱電界地域と分かれています。
電波が強ければ受信能力がそれほど高くないアンテナでも安定して地デジ放送を観ることが可能です。
一方弱電界地域では高い受信能力があるアンテナを設置する必要があります。
また、住宅密集地や電波塔と設置場所の間に障害物がある場合では中電界地域でも受信が弱くなる場合があります。
アンテナは住宅の状況や電界地域を加味して選ぶことが大切です。
アンテナを新しく設置するにあたり、どの場所に設置すると良いのかは住宅の環境によっても異なります。
テレビアンテナは電波を受信できる場所であればどこにでも設置できると言われていますが、ケーブルを室内に引き込む必要があるため、主に屋根上、壁面、屋根裏に設置されることがほとんどです。
屋根上
電波は高所から地上へ向けて発信される特性を持っています。
そのため、アンテナは高所に設置するほど電波を受信しやすいと言われています。
そのため電波が最も取りやすい箇所としわれています。
外壁では受信できなかった場合でも屋根上に設置すると受信できるというケースもあるようです。
壁面
地デジアンテナ・BS/CSアンテナの両方が設置可能です。
壁面金具を外壁に固定することでアンテナを設置します。
デザインアンテナの普及とともに外壁にアンテナを設置するご家庭も増えてきました。
屋根上に設置するよりも工事が比較的簡単で、ある程度の高さが取れる上に室外に設置するため電波も取りやすいこともあり、バランスが良いアンテナの設置場所とも言えます。
屋根裏
アンテナが露出していることが嫌だという方に選ばれている設置場所が屋根裏です。
雨風に晒されないため事故や被災の可能性が少なるなることもメリットの一つといわれています。
しかし、テレビ電波は遮蔽物の影響をつけやすい性質があるため、状況によっては電波を受信できない可能性もあります。その場合には室外へのアンテナ設置をする必要があります。
また、BS/CSアンテナは地デジ以上に遮蔽物の影響を受けやすい性質があるため屋根裏への設置は不可能と言われています。
住宅用引込柱
屋根に太陽光パネルが設置される場合など屋根上にアンテナを設置できない場合に、敷地内柱を建ててアンテナを設置する方法です。
壁面に設置しても電波が取れない場合に用いられる方法です。
住宅用引込柱はケーブルをポールで支えて地中から建物に繋げる仕組みになっています。
リスクも高いため推奨している業者は少ないようです。
テレビ受信設備工事はアンテナや電波状況によって設置方法が異なります。
また、アンテナの種類によって使用される部品や周辺機器も異なります。
またアンテナの種類によって工事の手順が異なることが多いです。
ここではデザインアンテナを壁に設置する流れをご案内します。
設置場所を決める
設置する場所を相談しながら決めます。
目立つところにはつけたくない、家の外観をあまり崩さない場所に設置したい等の希望があれば業者に伝えましょう。
雨風にあたりにくい軒下や、ケーブルを通す配管引き込み口に近い場所、電波の状況、テレビとの距離などを考慮しながら設置場所の選定を行います。
壁面金具を取り付ける
取り付け場所が決まったら脚立や梯子をつかって取り付け場所まで登ります。
場所によっては簡易的な足場を設置する必要があります。
これは安全に工事を行うためです。
設置場所に到達したらボルトを使って壁面金具を固定します。
地面に対して垂直になるように、かつ、ぐらつかないようにしっかりと締めます。
アンテナを取り付ける
金具を嵌め込んだらアンテナを固定します。
その後、アンテナ本体とケーブルを接続します。
電波の状態を確認しながらアンテナの向きを調整してアンテナ本体の設置は完了です。
チャンネル設置
アンテナの設置が終わったらテレビのチャンネル設定を行い、番組が映るかどうかを確認します。
問題なければ引き渡しとなります。
この際に再度保証の確認を行うとより安心です。
テレビ受信設備工事はアンテナ選びや配線などの専門的な知識や技術を必要とする工事です。
安心してお願いできる業者を選ぶポイントをお伝えします。
地元の評判
テレビ受信設備工事業者を選ぶ際には地元の評判や口コミを参考にすると良いでしょう。
実際にその業者に依頼した人の口コミは業者選び大きなポイントになります。
特にテレビ受信設備は地域の電波の強さに適した工事を行う必要があります。
そのため、地域の評判が良く地域に精通した業者に依頼することで自宅の電波状況に適した工事を提案着工してもらいやすくなるでしょう。
見積の透明性
見積で不明点があったら質問し、工事内容を明確にすることをおすすめします。
具体的な器具や工事内容が書かれているとより安心です。
さらに、アフターメンテナンスや保証が見積もりに含まれているかも確認すると良いでしょう。
資格と経験
テレビ受信設備工事は配線も行うため電気工事士の資格が必要になる工事です。
また、電波状況によりアンテナの設置場所を調整する必要があるため、作業実績が多い業者であると尚安心です。
アンテナの設置を依頼する際には業者の持つ資格や経験にも重点を置いて選びましょう。
アフターサービスの充実
テレビ受信設備工事の保証は業者によって異なります。
一般的には5〜10年ほどの保証期間を設けている業者が多いようです。
保証期間中は自然故障は施工不良によるものは保証対象となることがほとんどです。
しかし、周辺に高いビルが建つなどして環境が変わり、電波状況が悪くなった場合などには適用されることが少ないようです。
また、自然災害による被害の場合は火災保険や地震保険で対応することができるケースもあるようです。
保証内容をしっかりと確認することをおすすめします。
いかがでしたか?
テレビ受信設備工事は新築やフォームの際にテレビ視聴環境を整えるために必要な工事です。
地デジアンテナやBS/CSアンテナの設置工事が含まれていて、どのアンテナを選ぶかは観たいコンテンツや住宅の立地状況によって異なります。
地域の受信環境や見た目などで選べるアンテナの種類も異なり、希望に合わせて電波状況を鑑みた選択と工事が必要になります。
特に新築する際にはあらかじめ配線配管工事をしておくことをおすすめしまう。後々テレビを設置する際にも躯体に後から穴をあけずに済むからです。
暮らしの中の娯楽や情報を得るために設置されるテレビ。
より電気を活用することにより生活に潤いを加えるヒントになっていたら嬉しいです。
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