インターホンは住宅やビルの安全性を高め、防犯の面でも大きな安心を与えてくれる設備機器です。
防犯や防災のためだけではなく技術の進歩により様々な機能を併せ持つようになりました。
インターホン設備工事を調べてみると「自分でできる」「DIYでできる」という言葉も多く見かけます。
インターホン設備工事は工事の種類によっては有資格者による工事が法律で義務つけられているの一つです。
この記事ではインターホンの基本知識やインターホン設備工事の基礎知識を詳しく説明します。
インターホンの種類や工事内容を知り、毎日の防犯対策のお手伝いとなりますように。
株式会社 林田電気工業
林田竜一
代表取締役
行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。
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林田電気工業
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インターホンには様々な種類があります。
セキュリティや防犯意識の向上により、様々な機能を持ち合わせている機種が発売されています。
機能や価格も様々で、最近ではネットショップやホームセンターなどでも購入できるようになりました。
ご家庭やオフィスに適したインターフォン選びが大切です。
インターホンとは
インターホンとは主に玄関付近に設置されています。
訪問者が呼び鈴と呼ばれるスイッチを押すことで、室内にいる人を呼び出すシステムです。
現在は防犯の観点から多くの住宅に導入されている設備機器です。
ドアの外と中で通話ができたり、テレビモニターで訪問者の姿を確認で切るインターホンもあります。
また、コードレスにすることでキッチンやデスク、寝室などでも訪問者を確認できるインターホンもあります。
インターホンの基本機能
インターホンは住まいの防犯性能を高めて、暮らしを便利にする機能が組み込まれています。
インターホンの基本となる機能は「呼び出し機能」「通話機能」「モニター機能」と言われています。
これらの機能により、家の中の人々は安全かつ効率的に来訪者と対話することが可能になりました。
呼び出し機能
呼び出し機能はインターホンの最も基本的な機能です。
訪問者が外の子機に設置されたボタンを押すことで、室内の親機がチャイムとして鳴ります。
これにより居住者は訪問者の存在を知ることができます。
チャイムの音量は調整が可能で、住宅の環境や居住者の聴力に合わせて変更することが可能です。
通話機能
インターホンの通話機能により、室内に設置されている親機と玄関に設置されている子機で通話することが可能です。
来訪者の確認はもちろんですが、来訪者と直接顔を合わせずに会話ができます。
また、昨今では宅配便の置き配の際にインターホンの通話機能で業者に伝えることにも役立っているようです。
来訪者が知らない人だった場合、通話機能で実際に会うことなく会話をすることで相手の意図を確認することができるため防犯向上に役立ちます。
機種によってはボイスチェンジ機能が搭載されているインターホンもあります。
この機能は特に一人暮らしの女性や高齢者の防犯対策としても注目されているようです。
モニター機能
モニター機能は室外に設置された子機のカメラからの映像を室内の親機のモニターで確認できる機能です。
家の中にいる人はドアを開けずに来訪者を確認することができるのです。
また、通話機能もスイッチを押してから通話が始まることもあり、通話をする前に来訪者を目視で確認できるようになりました。
セールス人員や不審者の来訪の際に安心と言われていて、録画機能が備えられているものもあります。
最近では夜間や見通しの悪い状況でもカメラの性能が上がっていることから鮮明に確認できるようになっています。
その他のインターホンの便利な機能
インターホンの機種によっては基本機能の他にも次のような便利な機能が搭載されています。
暮らしの様式や防犯の必要性によって選ぶことをおすすめします。
機能 | 概要 | 主な利点 |
---|---|---|
増設拡張機能 | モニターやセンサーカメラ、火災警報器、電気錠などをシステムに接続可能。 | 複数場所から応答可能、遠隔操作が可能。 |
ワイヤレス子機 | リモコン形状の移動可能な子機で、室内親機とワイヤレスで連携。 | どこにいても応答可能、家事中も便利。 |
防水機能 | 玄関子機とワイヤレス子機が高い防水性能を持つ。 | 全天候型で安心して使用可能。 |
ハンズフリー機能 | 受話器を使用せず、通話ボタン一つで応答可能。 | 手が塞がっていても応答しやすい。 |
大きなサイズのモニター | 特に大きなモニターを備え、見やすい画面で来訪者を確認できる。 | 視認性が高く、使いやすい。 |
多機能カメラ | 広角、逆光補正、レンズ角度調整可能なカメラを装備。 | より広範囲を明確に捉え、詳細な映像を提供。 |
LEDライト | 来訪時に自動で点灯するLEDライト搭載。 | 夜間の訪問者もはっきり確認でき、防犯に効果的。 |
録画機能 | 来訪者の映像を自動で記録し保存可能。 | 留守中の来訪者を後で確認可能、防犯記録にも利用できる。 |
自動録画機能 | インターホンが押されなくても自動で録画開始。 | 24時間の防犯カメラとして機能、不審者の動きを常時記録。 |
録音機能 | 来訪者の音声を映像と同時に記録する。 | 音声データから来訪者の意図を詳細に把握可能。 |
固定電話連動 | 固定電話やFAXとのシステム連動が可能。 | 固定電話からインターホンの応対が可能になる。 |
スマートフォン連動 | スマートフォンアプリを通じてインターホンシステムを遠隔操作、応対可能。 | 外出先からでも来訪者の応対が可能、家のセキュリティをリモートで管理。 |
インターホンの種類
インターホンは昨日と設置方法によって「シンプルタイプ」「テレビドアホンタイプ」「ワイヤレスインターホン」に分類されることが多いです。
シンプルタイプ
モニターが付属しておらず、音声通話のみが可能なインターホンです。
室内の親機には受話器タイプとハンズフリータイプがあります。
主に古い住宅や賃貸住宅で見られるタイプです。近年の防犯意識の高まりにより市場ニーズは減少方向にあるようです。
テレビドアホンタイプ
玄関の子機のカメラで撮られている映像を室内の親機のモニターで確認することができるタイプのインターホンです。
こちらも受話器付きのタイプとハンズフリータイプがあります。
録画機能がついているものもあり、目で確認してから通話を始められるという防犯上の利点も大きいことから近年主流となっているインターホンのタイプです。
ワイヤレスインターホン
室内親機と玄関子機が無線で接続されるタイプのインターホンです。
設置するのに配線工事を必要をしないので手軽に設置できるメリットがあります。
呼び出し機能や通話機能飲みのインターホンは比較的安価ですが、より防犯性の高いタイプのモニター付きインターホンやセキュリティー機能付きインターホンの方が選ばれることが多いようです。
タイプ | モニター | 配線 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
シンプルタイプ | なし | 有線 | 受話器タイプまたはハンズフリータイプで、音声通話のみ可能。 | 古い住宅や賃貸物件、コストを抑えたい基本的な用途に適しています。 |
テレビドアホン型 | あり | 有線 | カメラ付きで映像確認可能。受話器付きまたはハンズフリータイプがあり、高機能モデルではワイヤレス子機やセンサーと連動。 | 主に新築やリフォーム、高いセキュリティが求められる住宅に適しています。 |
ワイヤレスインターホン | オプション | 無線 | 完全ワイヤレスで配線不要。呼び出し、通話、モニター機能のオプションが選べる。 | 配線工事が困難または不可能な場所、設置の手軽さを求める住宅に適しています。 |
インターホンの設置工事はセキュリティを強化するためにも大切なものです。
近年ではホームセンターやインターネット通販でもインターホンを購入できるようになっています。
さらにDIYブームもあり自分でインターホンの取り替え工事や設置工事を行おうというかたも少なからずいらっしゃるようです。
インターホンに関する工事は、自分で行える場合(DIY)と電気工事士法によって有資格者が行うことが定められている工事があります。
有資格者が行うことが定められているインターホン工事を、資格を有していない人が行うと法律で罰せられることもあります。
DIYで設置できるインターホン設置工事
配線に関わらないインターホン設置、インターホン取替工事は自分で設置することが可能です。
電気コード式や乾電池式のワイヤレスインターホンなどが挙げられます。
いずれも電気工事を接続せず、コンセントにコードを挿すだけもしくは乾電池を入れるだけで手軽に動くメリットがあります。
加えてワイヤレス機能があれば親機と子機の配線をつなげる必要もありません。
そのためDIYでの設置が可能なのです。
業者に依頼しなければならないインターホン設置工事
電源直結式やセキュリティシステムと連動させる必要があるような複雑なインターホン設備は専門業者が行う必要があります。
固定配線に直接接続する必要があるため、電気を扱う必要があります。
電気を取り扱い配線を行う必要がある工事は電気工事士による施工が電気工事士法によって定めれています。
また、ガス検知器やビジネスフォンなどの他のシステムと連動しているインターホンの設置や交換も専門業者に依頼する必要があります。
他のシステムと連動しているインターホンは取り付けや動作確認が難しいためです。
配線作業は「電気工事士」の資格が必要です。
これは電気工事士法第3条第1項及び第2項に規定されています。
違反した場合、3ヶ月以下の懲役または3万円以下の罰金が課せられます。
一般家庭には100〜200Vの電流が流れています。
電流は取り扱いによっては感電や火事などの命に関わる危険性があります。
知識がないまま配線に触れるのは大変危険です。
そのため法律で専門の資格を持った電気工事士が行うことが定められています。
参考情報|経済産業省 電気工事士法(昭和35年8月1日法律第139号)の逐条解説 (令和5年11月版)
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/koujisichikujyou.pdf
参考情報|電気工事士法(昭和三十五年法律第百三十九号)第14条
集合住宅のインターホン設置工事
マンションや集合住宅ではオートロックや電気錠とインターホンが連動している場合もあります。
その場合は交換するためには管理会社の承認や他の住民の同意が必要な場合があり、現実的ではありません。
集合住宅でインターホンの不具合を見つけた場合は管理会社へ問い合わせると良いでしょう。
配線が必要なインターホン設置工事は電気工事士の資格を保持している業者が行う必要があります。
一般的なインターホン設置工事の流れを説明します。
親機の設置場所を決める
親機を設置する場所を決めます。訪問者がインターホンの子機のボタンを押すと、親機が反応して来訪があることを知らせてくれます。
子機のカメラで撮影されている映像が親機のモニターに映し出されます。
親機はリビングやキッチンなどの日中よく過ごす場所に設置すると良いでしょう。
親機には一般的に100Vの電源が必要になります。
電源が近くにあり、生活に便利な場所に設置することがおすすめです。
親機から子機への配線工事
親機から子機への配線工事は低電圧ケーブルが用いられます。
壁の中や床下など普段見えない部分を通して配電を行います。
ケーブルが露出しないように配慮しながらインターホンの親機と子機を繋げる配線工事を行います。
親機・子機の取り付け
インターホンの親機と子機の配線工事が終わったら、親機と子機をそれぞれの箇所に設置します。
親機は100V電源と子機と配線されているケーブルを繋げます。
子機はインターホン親機から配線されてきたケーブルを接続します。
インターホンが正常に動作することを確認してインターホン設置工事は完了します。
インターホンの設置は防犯や生活の安全を確保するために大切な設備工事の一つです。
様々な機能が付加されているものも多く、他の安全装置とも連動する高機能なインターホンも多く普及しています。
安心して依頼できる業者に依頼することで機能を効果的に活用し、生活を守る一助となることでしょう。
地域や利用者の評判
業者を選ぶ際には、まずその「評判」を確認してみましょう。
業者の信頼性は、地元での評価や近隣住民の口コミ、オンラインでのレビューによって測ることができます。
インターネット上では、他の利用者のレビューを検索して、実際にその業者のサービスを利用した人々の意見を参考にすると良いでしょう。
また過去に依頼したことのある人にお話を聞いてみても良いですね。
業者に過去の設置事例を問い合わせることもおすすめです。
その業者の作業品質や顧客満足度について具体的なイメージを持つことができます。
信頼できる業者は通常、地元での評判が良いことが多く、情報の透明性にも優れています。
適切な業者を選ぶことで、安心してインターホン設置工事を依頼することが可能となります。
保証とアフターメンテナンス
インターホンを設置する際、その後も安心して使用できるように、選ぶ業者が提供する「保証」および「アフターメンテナンス」のサービス内容をしっかりと確認しましょう。
万が一の際の迅速な対応をしてくれるかどうかの確認は、防犯の役割を担うインターホン設置工事においては重要です。
保証期間は、業者によってその期間は異なります。一般的に、設置後数年間は保証されることが多いです。
また、メーカー保証についても確認しておくと良いでしょう。
保証内容には、故障や不具合が発生した際の修理や必要に応じての部品交換が含まれることが多いです。
具体的な保証期間と、保証がカバーする範囲を業者と事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
アフターメンテナンスは、定期的に行われるメンテナンスサービスのことです。
インターホンの性能を常に最適な状態に保つための点検や、故障時の迅速な対応が含まれます。
特に重要なのは「緊急時の対応」で、突発的な故障や問題が発生した場合にどれくらい迅速に対応してくれるかです。
業者選びの際には保証やアフターメンテナンスを確認することをおすすめします。
資格の有無
インターホンの設置において重要なのが、作業を行う業者が「電気工事士」の資格を持っているかどうかです。
電気工事士の資格は、インターホンの設置工事を含む電気工事を行う際に必要とされるものです。
資格を持つ技術者だけが法的に認められた安全基準に基づいて正確な工事を行うことが許可されています。
資格を持つ工事士にインターホンの設置を依頼することが大切です。
技術的な問題や安全面でのリスクが大幅に減少します。
資格保持者が業務の遂行にあたって厳格な安全規定と高い技術基準に従うためです。
また、正式な資格を持つことは、その業者が「法律」で定められた設置基準に準拠している証でもあります。
これにより、工事後の安全性が保証され、万が一の事態が発生した場合でも適切な対応が期待できます。
ワイヤレスのインターホンなどの電気配線を必要としないインターホン設置工事はDIYで自分で行うことが可能です。
しかし、配線を伴い電気を扱うタイプのインターホンの設置や交換工事には専門の知識と技術を持った電気工事士の資格が必要です。
電気を取り扱う工事を電気工事士の有資格者以外が行うと、法律により罰せられます。
電気工事士は電気工事業者に所属している場合が多いです。
賃貸住宅やマンションなどの集合住宅にお住まいの方でインターホンに不具合があったり交換したい方は管理会社や大家さんに相談されることをおすすめします。
インターホンは防犯のためにも、安心して日常を送るためも重要な設備の一つです。
様々な機能を兼ね備えているインターホンも多くあります。
生活に寄り添った機能を兼ね備えたインターホンを選ぶことがおすすめです。
身近な電気をより安全に使い、より生活に沿った快適な生活に役立ちますように。
半世紀の歴史!
福岡県行橋市の電気会社
林田電気工業
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