ご家庭の電気ブレーカー(分電盤)がどこにあるのかご存知ですか?
電気ブレーカーは、私たちの生活において、見えない部分で安心安全に電気を使うために大きな役割を果たしてくれています。
突然の停電が増えた。
家電製品の故障が増えた。
このようなトラブルの背後には、ブレーカーの寿命や機能が関わっている場合も少なくはありません。
ブレーカーにも法的に定められた交換時期、いわゆる「寿命」が存在します。
この記事では電気ブレーカーの基本的な知識、寿命や交換のタイミングについてご説明します。
また、ブレーカーを交換する際の電気工事業者のポイントも合わせてご紹介します。
電気に関するトラブルを未然に防ぎ、安心・安全に電気を使うための知識を身につけて頂けたら嬉しいです。
株式会社 林田電気工業
林田竜一
代表取締役
行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。
半世紀の歴史!
福岡県行橋市の電気会社
林田電気工業
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自宅で突然「ばちん」という音がして電気が使えなくなった。
そんな経験はありませんか?
「ブレーカーが落ちた」そんな言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
ブレーカーのスイッチがオフになり、電気が使えなくなる現象を一般的には「ブレーカーが落ちた」と表現します。
なぜブレーカーが落ちると電気が使えなくなってしまうのでしょうか?
分電盤と同じだと思われている方もいらっしゃいますが、正確には分電盤の中にあるスイッチです。
住宅内の電気回路に異常が生じた時に、異常箇所に流れる電気を自動的に遮断する働きがっブレーカーの役割です。
この働きによって、電気が流れすぎることによって起きる家電の故障を未然に防ぐことができるのです。
また、電気が必要以上に流れることで感電や火災のリスクも高まることも制御しています。
「ブレーカーが落ちる」とは、正しくは、ブレーカーにより自動的に電気の流れが遮断される現象のことです。
以下は、ブレーカーの仕組みをでんじろう先生が解説しています。非常にわかりやすい実験です。
分電盤には部屋や用途に合わせたたくさんのブレーカーが設置されています。
これはブレーカーによって、検知する電気回路や異常の種類が異なるためです。
一般家庭の分電盤に設置されているブレーカーは3種類です。
ブレーカーと分電盤の違い
分電盤はブレーカーが収められている箱のことです。
屋内に引き込んだ電気を、階や部屋、用途によって分配する役割を担っています。
「分電盤の中にあるのがブレーカー」と捉えてみてください。
アンペアブレーカー(サービスブレーカー)
住宅内の電気の総量を管理しているブレーカーです。
家庭内に流れているアンペア数が記載されているブレーカーです。
一度に使用できる電気の総量は電気事業者との契約によって異なります。
契約アンペア数は30A(アンペア)、40A(アンペア)と定められています。
契約アンペア数異常の量の電気が一度に流れると、このブレーカーが落ちます。
すると、住宅全体の電気が使えなくなる「停電」となるのです。
昨今設置が増えているスマートメーター。
スマートメーターが設置されている家庭では、分電盤にアンペアブレーカーがない場合があります。
これは、スマートメーターにアンペブレーカーの機能が備わっているためです。
アンペアブレーカーが落ちる主な原因は電気の使いすぎによるものです。
消費電力の大きな電化製品の電源をオフにしてから、アンペアブレーカーのスイッチをオンにしてください。
そうすることで、通常状態に戻ります。
漏電ブレーカー
住宅内の電気回路に漏電箇所を検知すると、電気の流れを遮断します。
漏電は火災の原因になることもあります。
そのため、漏電ブレーカーが落ちると、住宅全体の電気が使えなくなります。
漏電ブレーカーが落ちた場合はすぐに、電気事業者や電気工事会社、不動産管理会社に連絡をしましょう。
漏電は感電や火災に繋がる可能性があり、素人が触ることや放置をすることはとても危険です。
漏電が疑われる場合は、電気業者もしくは建物の管理を行なっている業者に連絡をしましょう。
安全ブレーカー
各部屋や各場所へ供給される電気の量をコントロールするためのブレーカーです。
対応する部屋や場所のショートや、一定量以上の電気が流れていないかをコントロールしています。
複数の小さなブレーカースイッチで構成されています。
それぞれのスイッチが各部屋や各場所への電気回路に接続されています。
安全ブレーカーが落ちると、該当する部屋や場所の電気が使えなくなります。
例えば、リビングは電気が使えているが子供部屋だけ付かないと言った状態です。
安全ブレーカーは、そのスイッチに割り当てられた量を超えた電流が流れると落ちる仕組みになっています。
そのため、スイッチをオンに戻しても、すぐに再度ブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
安全ブレーカーが落ちている部屋・場所にある電化製品のコンセントを抜き、電気が使用されていない状態を作ってから、スイッチをオンにすることをおすすめします。
そうすることで、再度電気が使えるようになります。
ブレーカーも電気設備の一つ。消耗や劣化が起こります。
分電盤は法定耐用年数が15年と定められています。
メーカーの多くは13年を交換の目安として推奨しています。
分電盤に収められているブレーカーの寿命も同等に考えて良いでしょう。
ブレーカーは劣化すると漏電のリスクが高まります。
漏電による火災は「火災の原因」でも5位に入るほど多い火災です。
大切な命や家を守るためにも、ブレーカーの劣化には気をつけましょう。
ブレーカーの寿命のサイン
命の危険にも繋がるブレーカーの劣化と寿命。
分電盤・ブレーカーを交換した方が良い場合のサインをご紹介します。
設置から10年以上経過している場合にはチェックすることをおすすめします。
頻繁にブレーカーが落ちる
契約している電圧やアンペア数は問題なく使えていたのに、頻繁にブレーカーが落ちるようになった時には要注意です。
ブレーカーは、メイン・安全・漏電などの状況に合わせて電力を遮断する安全装置です。
ブレーカーが原因不明に頻繁に落ちるのは、安全装置が頻繁に働くことと同じです。
非常に危険な状態だといえます。
電気工事業者に点検を依頼、相談することをおすすめします。
ブレーカーに異常を感じる場合
経年によりブレーカーが異常音や熱を発する場合があります。
また、電気配線に異常がある場合にも生じることがあります。
契約アンペア数の限界にきている可能性が高いです。
契約アンペア数の見直しを行い、電力会社に相談しましょう。
漏電すると落ちる仕組みになっている漏電ブレーカー。
配線のどこかで漏電が起こっているため、異音が生じる場合があります。
対象の場所や部屋の電気の使いすぎによって異音が発生する場合もあります。
使用電力を抑える等の工夫も必要です。
また、配線が不具合を起こしている可能性もあります。
電気の安全を守っている装置であるブレーカー。
熱や異音が発生している状態は危険です。
異常を感じたら、電気工事業者に相談することをおすすめします。
電気工事は簡単と思われるものでも、漏電や感電のリスクがとても高い工事です。
また、場合によっては火災を起こしてしまうこともあります。
そのため、電気工事は国家資格である「電気工事士」の資格を有している必要があると法律で定められています。
電気工事を依頼する際には、信頼性や技術力を持った業者を選ぶことが重要です。
資格や実績の確認
電気工事士の有資格者が作業しているのかを確認しましょう。
業者のHPで確認できる場合がほとんどです。
その際に、作業実績を確認することで、より安心して電気工事を依頼することができます。
見積もり内容の明確さの確認
見積書を提出してもらうことで、工事後のトラブルも解消することができます。
見積書で疑問が生じた場合は、業者に聞いてみることをおすすめします。
内容を理解した上で施工をしてもらうことで、安心して依頼することができます。
工事中の損害保険に加入しているかの確認
滅多にありませんが、業者の作業ミスによって生じた建物や器物の損傷の保証に対応しているかどうか確認すると良いでしょう。
ほとんどの電気工事業者は保険に加入しています。
まれに、加入していない業者があるので気をつけて。
対応の迅速さやアフターサポート
施工後、万が一不具合が発生した場合の保証や、アフターメンテナンスのサービスがあるのかを確認することも大切です。
利用規約・補償規定を設けている場合が多いので確認しましょう。
地元の評判
地元に根付いた電気業者の場合は、地域の評判を聞いてみましょう。
過去の地元での工事実績も知ることができるので、より安心して電気工事を依頼することができます。
いかがでしたか?
ブレーカーが落ちる原因や、役割を解説しました。
ブレーカーが落ちる原因は主に使いすぎと漏電が多いとされています。
安心安全に電気を使うための安全装置のブレーカー。
設置から10年以上経過した場合は、異音や音、落ちる頻度に気をつけてください。
心配なようでしたら、電気工事業者に点検をお願いするとよいでしょう。
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