電気通信工事って何?電気通信工事と電気工事の違いを徹底解説!

電気通信工事とは、通信設備に関する工事のことです。

電話やインターネット、テレビなどの情報通信設備に関連する工事のことを指します。

よく電気工事と電気通信工事を混同されている方もいらっしゃいます。

実は電気工事と電気通信工事は工事内容が異なるのです。

電気通信工事ってどんな工事なの?

電気工事とは何が違うの?

この記事ではこの2つに内容に重点を置き解説します。

電気通信工事について知るきっかけになってくださったら嬉しいです。

この記事の監修者

株式会社 林田電気工業

林田竜一

代表取締役

1級電気工事施工管理技士

行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。

半世紀の歴史!
福岡県行橋市の電気会社
林田電気工業

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電気通信工事と電気工事の違い

電気に関連した工事には様々な種類があります。

主に「電気通信工事」「電気工事」に分けられます。

大きな違いは次の2点です。

  • 取り扱っている電力の大きさ
  • 必要な資格

電気通信工事とは

電気通信工事とは、情報通信設備に関する「弱い電気」を扱う工事のことです。

情報通信設備とは電話やテレビ、インターネット、放送設備、防犯カメラ、火災報知器などの建物や施設の中で情報を伝達するための設備を指します。

電気通信工事を行うためには「電気通信の工事担任者」「電気通信主任技術者」などの資格が必要です。

※いずれも国家資格

電気工事とは

電気工事は、家庭やビル、工場などの電気設備の設置や修理を行う工事を指します。

電気をビルや住宅などの設備へ通し、使えるように工事を行います。

身近な電気工事の例として、照明器具やコンセントの移設や増設があげられます。

一般的に電気通信工事よりも大きな電力を扱えるという特徴があります。

電気工事を行うためには「電気工事士」「電気主任技術士」などの資格が必要です。

※いずれも国家資格

電気工事と電気通信工事で混同されやすい工事って?

電気工事と電気通信工事には混同されやすい工事内容があります。

・インターフォンの設置

・アンテナの設置

・防犯カメラの設置

どちらの工事に該当すると思いますか?

実はこの工事。

「情報の取扱」がメインとなるために電気通信工事なのです。

電気通信工事の定義と主な仕事内容

電気通信工事は、主に情報通信設備に関連した「弱い電気」を扱う工事です。

また、電力を制御するための工事も電気通信工事に含まれます。

国が定める電気通信工事の定義

国土交通省の「建設業許可事務ガイドライン」では以下の8つが電気通信工事の具体例として挙げられています。

<有線電気通信設備工事>

電話回線やインターネット回線などの有線機器に関係する工事全般

<無線電気通信設備工事>

携帯電話の基地局やWi-Fiのアクセスポイントなどの、電波を利用した通信機器に関係する工事全般

<データ通信設備工事>

光ファイバーやLANなどのインターネットの環境の設置・整備に関係する工事全般

<情報処理設備工事>

サーバーなどのコンピュータやサーバーなどの情報処理設備を設置・整備するための工事全般

<情報収集設備工事>

センサーやカメラなどを設置して、様々な情報を収集するための工事全般

<情報表示設備工事>

情報を表示するための機器(ディスプレイやデジタルサイネージなど)を設置・整備するための工事全般

<放送機械設備工事>

マイクやアンプ・スピーカー・非常放送設備など放送に関連する機器を設置・整備するための工事全般

<TV電波障害防除設備工事>

共同受信施設敷設や受信アンテナによる個別対策等を行い、建造物による受信障害や外来波による混信等の電波障害を解消する工事全般

引用:国土交通省 建設業許可事務ガイドライン 最終改正 令和4年 12 月 28 日国不建第 463 号( https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001581332.pdf )

建設業許可事務ガイドライン

電気通信工事の身近な実例を紹介!

電話やインターネット、テレビなど生活に欠かせない情報機器を扱う電気通信工事。

具体的にはどのような電気通信工事が身近にあるのでしょうか。

LAN・インターネット工事

LANとは、限定されたエリアで構築されたネットワークのこと。

ルーターとパソコンをつなぐネットワークや、パソコンとパソコンをつなぐネットワークなどが該当します。

一般的に、パソコンやプリンター、通信機器などのオフィス機器をネットワークを介して接続するために行うLAN環境を構築する工事を指します。

また、アパートやマンションなどのWi-Fi設置工事やLANケーブルの配線工事、光ケーブルの回線工事もLAN工事になります。

携帯電話基地局工事

スマートフォンや携帯電話などのモバイル端末に、効率よく電波を届けるための工事を指します。

屋内や屋外での基地局の建設や、電波不感地帯の解消工事・通信テスト、アンテナや無線設備の設置なども該当します。

電話工事

電話に関連した工事を指します。

<主な電話工事>

電信柱から建物(住宅やオフィスなど)への電話線の引き込み工事

ビジネスフォン設置における主装置の工事

建物内での電話線配線工事

電話機の設置や接続工事(移設・増設含む)

各種撤去装置(配線や電話機など)

放送設備工事

主に公共施設や商業施設、学校や工場、病院等でのコミュニケーションや情報伝達のための放送設備に関する工事を指します。

<主な放送設備>

非常放送設備

緊急放送設備

一般業務放送設備

音響設備(舞台・劇場など)

AV機器設備

会議室放送設備

非常放送設備は、火災や地震などの緊急事態が発生した際に皆さんの安全を確保するために避難誘導を目的とした設備です。

いずれも生活に欠かせない設備で、多くの人に情報を伝えるための大事な役割を担っています。

テレビ共聴設備工事

建物内でテレビを見るためにケーブルを引き込んだり、テレビ電波を受信するためのアンテナを設置したりする工事を指します。

マンションや集合住宅への地デジ受信設備の工事もテレビ共聴設備工事に当たります。

山間部や人口密度の低い地域に、電波を届けるための共同受信施設を構築する工事も該当します。

弱電設備工事

弱電設備とは、生活の中で身近なものに使用される電気を取り扱う工事のことです。

弱電設備とは、ナースコールやインターフォン・防犯カメラ・火災報知器などの情報や信号を伝達するための設備を指します。

弱電設備に関するケーブルの配線や、修理点検も弱電設備工事に当たります。

弱電と分類される基準は、通信用に60V以下の電圧で使用される設備です。

テレビの電波障害対策工事

マンションやビルの建設によってテレビ電話が反射もしくは遮断されることが原因で電波受信障害が発生する場合があります。

電波障害対策工事は、電波障害が生じ近隣住戸がテレビを観られなくなることが無いように対策する工事のことです。

主にマンション建築時に設置する共聴アンテナや、該当住戸までのケーブル設備工事のことを指します。

まとめ

電気通信工事は情報通信設備の構築や保守に関わる工事のことを指します。

電気工事とは扱う電力の大きさや目的が異なり、それぞれの工事には専門的な知識や技術が求められます。

電気通信工事は生活に密着な関わりを持つ大切な工事。

いざ困った・・・という時のために、信頼できる電気通信工事を知っておくことも必要です。

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