「照明機器を新しいものしたら節電になった」
「LEDに変えると節電になるって本当?」
私たちの身近にある電気の中でも、とくにみなさん身近に感じていらっしゃるのが照明機器ではないでしょうか?
生活に欠かせない照明機器。
この記事では、照明設備についての基礎知識や工事について解説します。
照明設備工事について理解を深めて、効果的な節電や照明選びに役立てていただけるお手伝いとなりますように。
株式会社 林田電気工業
林田竜一
代表取締役
行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。
半世紀の歴史!
福岡県行橋市の電気会社
林田電気工業
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照明設備工事とは
・依頼主のご要望
・建物の形状
・他の設備との兼ね合い
など、様々なことを考慮しながら、適切で効果的な照明器具を設置する電気工事のことです。
照明器具の選定・提案はもちろんのこと、分電盤の設置や配線も含まれます。
また、工事によっては照明器具を制御する点滅器・調光器などの設置が必要になる場合もあります。
新築工事の照明設備工事
新築の家やビルを建てるときには、照明工事は不可欠です。
新築工事の照明設備工事は、分電盤の設置や配線も新たに行う必要があります。
照明の計画をしっかりと立てることで、建物の機能性や快適性を上げることもできます。
どこにどのような照明を設置するのか。
その照明がどれくらいのエネルギー(電気)を使うかということを考慮して計画する必要があります。
例えば、リビングには家族がくつろげるような温かみのある光を。
キッチンや勉強スペースには明るくて目に優しい照明を選ぶなど、使う場所によって照明を変えることも快適な生活への一歩となるでしょう。
また、エレルギー効率が高いLED照明などは、電気代を節約しながらも長持ちします。
初期費用が高くなる場合もありますが、近年は出始めの頃に比べるとだいぶお手頃になってきました。
長期的に考えて、コストパフォーマンスも考慮して照明設備を計画すると良いでしょう。
ただし、新築工事の照明設備工事の見積は本体価格に含まれている場合もあります。
選んだ照明によっては予想外に高額になってしまう場合もあります。
また、ここには必要ない・・・と節約しても後から配線や分電を行うのは手間もお金も余計にかかってしまう場合があります。
新築工事の照明工事の計画は、専門の電気業者のアドバイスを基に選定していくのがおすすめです。
改修増築工事の照明設備工事
既存の建物の改修や増築工事に伴う照明設備工事は、既存の配線や分電盤による制御を見直しながら行う必要がある場合もあります。
単純なリフォームであっても、照明の位置を変えたり、照明の種類を変える場合や機能を付加する場合には、照明設備工事に付帯する工事が増えることが多いです。
改修増築工事の際に、照明システムを新しくして節電効果を得る場合もあります。
近年需要が高まっているLED照明への切り替え工事もこの機会に行われることも多いです。
年々進化している照明システムには、照明のリモート生業や自動調光機能など、便利なだけでなく節電にも役立つものも多くあります。
その際にも、必要な電力を計算し、適した配線と分電を行う必要が出てきます。
配線が可能かどうかも含めて、慎重に検討したい工事です。
照明器具の交換には工事が必要なものと必要でないものがあります。
単純な照明器具の付替えだけの場合は、工事を必要とせず自分で行えるものもあります。
照明器具を購入する際に、購入店にて確認するとより安心です。
しかし、配線を伴う照明器具の工事や蛍光灯をLED照明に交換する場合には、専門知識を有した有資格者による工事が必要となります。
工事が必要な照明器具の種類5選
照明器具の種類によって、取り付ける際に新たな工事が必要となる場合があります。
また、建物の構造の確認を要する必要があるケースも。
ここでは人気の照明器具5つの必要な工事について解説します。
1. 埋め込み型
埋め込み型照明は、天井に穴を開けて設置するタイプです。
オフィスや商業施設で多く見られるタイプの照明です。
埋め込み型の照明は空間をすっきり見せることができる効果があり、部屋全体を、埋め込まれた分だけ高い位置から照らすことができます。
そのため部屋全体を明るく照らすことができると人気です。
取り付けた後に位置を変更することが困難なため、綿密な計画が必要となります。
また、埋め込むため天井の断熱施工などの制限も検討する必要があります。
誤った施工は火災の原因ともなります。
2. シーリングファン型
シーリングファン型照明は、空気を循環させるファンとライトが一体になっている照明器具です。
冷暖房効率を高めることもでき、見た目もおしゃれ。
インテリアとしても近年人気が高まっています。
天井の高い部屋や吹き抜けがある空間に適しています。
しかし、設置場所が高所になることや新たな配線の設置が必要になる場合があります。
また、天井に取り付けるため、天井に十分な強度があるのかを調べ、場合によっては補強が必要になります。
3. ブラケット型
壁面に取り付けるタイプの照明器具です。
廊下や階段、玄関、広い部屋の補助照明として使われることが多いです。
新たな場所に取り付ける場合には、配線を壁の内部に通す必要があります。
また、配線と照明器具の接続方法も電源直結式となっているものが多いため、電気工事士による照明工事が必要となります。
4. ペンダント型
天井から吊り下げるスタイルで、デザイン性が高く存在感のある照明です。
テーブル照明や広い空間の主照明として使用されます。
小型のものはテーブルなどを照らすためにダイニングに飾られることも多いです。
大きいモノになるとシャンデリアなど、大きな吹き抜けのある空間や広い部屋を照らすインテリア要素の強い照明器具です。
ペンダント型を新たに設置する場合は、重さの確認が必要になる場合があります。
また、ペンダント型は可動できるようにブラケットレールと一緒に取り付けることもあります。
配線の安全性も考えて、専門業者に依頼するのがおすすめです。
5:水回りの照明
洗面所やトイレ、企業においては給湯室などの水回りで使用する照明器具の設置は、浸水しないように器具によって取り付ける方向が決まっている場合があります。
また、パッキンにより防水性を高めているものが多い特徴もあります。
誤った設置方法では使用中に感電してしまう危険もあります。
専門業者による適切な工事が必要です。
近年需要が高まっている蛍光灯からLED照明への交換工事。
LED照明への切り替えは、省エネ意識の高まりと環境への配慮から、一般家庭でも普及してきています。
LED照明は初期費用は蛍光灯と比べると高いです」。
しかし、その特性によって長期的には電気代の節約につながります。
LED照明には蛍光灯から直接交換できるケースもあります。
また、交換工事が必要になるケースもあります。
LED交換は自分でできる?
LEDに交換する場合、すでにLED専用の配線器具が天井についている場合はすでに配線が済まされているので工事は不要です。
また、市販のシーリングライトのように単純にLED照明を差し込むだけでよい器具は、差し込むだけで使用することができます。
LED配線仕様になっているのかわからない。
差し込むだけで良いのか不安。
そんな場合は電気屋さんに相談してみることもおすすめです。
LED交換に工事が必要になるケースって?
蛍光灯をLED照明に交換する際にはバイパス工事が必要になります。
バイパス工事とはLED照明に適した電気配線にするための工事のこと。
既存の蛍光灯照明に取り付けられている「安定器」に電気が流れないようにします。
この安定器を取り除く作業をすることもあります。
安定器は蛍光灯に電気を安全に送る抵抗器の一つです。
既存の蛍光灯には必ずついているものだと考えて良いでしょう。
安定器をそのままにしておくと、電気代の無駄遣いや火災事故の原因になる場合があります。
そのため、バイパス工事が必要となります。
バイパス工事は電気配線工事が含まれるため、国家資格である「電気工事士」による作業が必要な工事です。
LED交換工事のメリットとデメリット
LED電気工事は、バイパス工事を行ったり、LED専用の配線がなされていない場合には電気工事士による工事が必要となります。
そのため交換を躊躇う方からのご相談も多い工事です。
LED交換工事のメリットとデメリットをまとめました。
LED交換の照明設備工事の参考になさっていただけたらと思います!
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
エネルギー効率 | 高い効率で電力消費を大幅に削減できる。 | 初期投資が高い。 |
寿命 | 蛍光灯に比べて寿命が長く、20倍〜40倍持続する。 | 長寿命でもあるため、デザイン変更などの柔軟性に乏しくなる可能性がある。 |
環境への優しさ | 有害物質をほとんど含まず、廃棄時の環境負荷が低い。 | 初期投資のコストと、廃棄時に特別な処理が不要な蛍光灯と比較して考慮する必要がある。 |
即時点灯と快適性 | スイッチONで即座に最大明るさで点灯し、寒冷地でも性能が落ちない。 | 特になし。 |
光の質 | 色温度や色味が豊富で、目的に応じた照明が可能。 | 品質にばらつきがあり、安価な製品では光の質が不満足な場合がある。 |
設置とメンテナンス | 設置が簡単で、メンテナンスや交換の頻度が少ない。 | 既存の照明器具との互換性がない場合、追加の工事や新しい器具が必要になる。 |
コストパフォーマンス | 長期的に見ると、電気代の節約やメンテナンスコストの削減でコストパフォーマンスが良い。 | 初期費用が蛍光灯に比べて高いため、即時のコストパフォーマンスは低い。 |
環境適応性 | 低温環境でも効率よく動作する。 | 特になし。 |
特にエネルギー効率や環境への優しさ、そして長期的なコストパフォーマンスは、LED照明の大きな利点と言えるでしょう。
一方で、初期投資の高さや設置に伴う追加工事の可能性は、導入の際に考慮すべき重要なデメリットと言えます。
LED照明器具への切り替えをご検討の方は、電気業者に相談されることをおすすめします。
照明設備工事は、新築工事、増改築工事では工程が異なります。
一般的な照明設備工事の流れを知ることで、増改築工事の際には「どの地点まで戻ることが必要か」を把握することもできます。
新築工事の際の一般的な照明設備工事の流れ(工程)を説明します。
1. 分電盤の設置
- 概要: 分電盤は、漏電ブレーカーや安全ブレーカーなどの重要な電気制御装置を収容する箱です。これにより、家全体の電気を管理します。
- ポイント: 新築はもちろん、改修時にも旧式の分電盤を最新のものに交換することがあります。
2. 配線作業
- 概要: 分電盤から各部屋の照明器具やスイッチに至るまでの配線を行います。
- ポイント: 配線は通常、壁内を通すことが多いですが、断熱材が使われている壁では特別な配慮が必要になる場合があります。
3. スイッチの取り付け
- 概要: 各照明器具を操作するためのスイッチを設置します。
- ポイント: 部屋の配置や、動線によってスイッチの場所が異なります。実際にスイッチのオンオフをする際のことを考えた場所に設置してもらうと良いでしょう。
4. 調光器の取り付け
- 概要: 照明の明るさを調整できる調光器を設置します。リビングや寝室など、光量を変えたい場所に特に適しています。
- ポイント: 調光により、消費電力の節約にもつながります。
5. 点滅器の取り付け
- 概要: 自動で照明の点灯・消灯を行うための装置です。例えば、夜間自動で点灯させることが可能です。
- 用途: 防犯目的などで利用されます。
照明設備工事は、電気工事士の資格を有した作業者による作業が必要な工事です。
照明器具を引っ掛けるだけの工事を伴わない器具の交換は一般でも行うことは可能です。
しかし、蛍光灯からLEDに交換する場合など規格の変更や配線に伴う工事が必要が必要かどうかの確認も重要です。
電気工事を行う上で、安全性を確保し事故を防ぐために1960年8月1日に「電気工事法」が制定されました。
これによって、電気に関する工事を行えるのは一部の作業を除いて有資格者のみと定められています。
電気工事には、電気という目に見えない危険物質を扱うことから生じる多大な危険性が伴います。
家庭用電圧が比較的低く設定されている日本でも、感電や漏電は大きなダメージや火災の原因になり得ます。
このようなリスクを軽減するために、電気工事法は非常に重要な役割を果たしています。
参考:電気工事士法 経済産業省
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/koujisichikujyou.pdf
無資格での電気工事に対する罰則
電気工事は感電や火災の原因となる危険を伴った工事です。
目に見えず身近な電気は、気軽に工事が行えると思っている方も残念ながらいらっしゃるのが現実です。
特に昨今のDIYブームで電気工事も自分で!という方も稀にいらっしゃるようです。
照明設備工事はインテリア要因も強いため、DIYで行おう!と思われる方も。
しかし、何度も繰り返しますが、電気工事はとても危険な工事です。
そのため、無資格の素人工事を防止し安全と命を守るために電気工事法、電気工事士法が制定されているのです。
この法律に違反すると次のような罰則を科せられます。
- 電気工事士法に基づく罰則: 無資格で電気工事を行った場合、3万円以下の罰金または3カ月以下の懲役が科せられる可能性があります。
- 電気工事業法に基づく罰則: 無登録または登録更新を行わずに電気工事業を営業することは、10万円以下の罰金または1年以下の懲役に処されることがあります。
無資格や無登録での電気工事は、法律違反だけでなく、安全上のリスクも伴います。
簡単に見えるかもしれない、照明設備工事ですが、資格を有した専門業者に依頼して行うようにしてください。
- 蛍光灯からLEDに照明を切り替えたい
- 新たに照明を設置したい
- 照明の位置を交換したい
照明は生活に密接に関わる電気設備の一つ。
リラックスできる空間、本を読む空間、明るさが必要な場所、人を感知した照明があると便利な場所・・・
生活をより快適に便利にするのにも不可欠な照明設備。
ライフスタイルの変化や時代と共に付き合い方も変わってくる電気設備の一つです。
工事には専門的知識と技術を持った有資格者による作業が必要になる場合も。
安心して相談し、任せられる業者選びをしたですね。
信頼できる照明設備工事業者の選定基準
照明設備工事の業者を選ぶ際のポイントをピックアップしました。
①長年の経験と実績
照明設備は新築工事、増改築工事など様々なシーンで必要となる工事の一つ。
プランニングの提案や照明器具選定の相談などは、やはり長年の経験と実績が頼りになります。
例えば、この場所に欲しい!
この場所を明るくしたい!
そんな時に一つのアイディアだけでなく、シーリングファン付きの照明でより快適にできますよ。
と提案してもらえたら、選択肢の幅も広がり、より生活に寄り添った電気の使い方のヒントになります。
長年の経験は、さまざまな状況に対応する能力と信頼性の高さを示します。
実績の多い業者にはたくさんのノウハウが蓄積されています。
②お客様の評判
口コミや地元の評判が良い業者は、質の良いサポートやアドバイスをしてくれる可能性が高いです。
実際の顧客の声は、業者の信頼性を判断するのに役立ちます。
特に生活に密接な関わりを持つ照明設備工事は、家庭内に業者さんが入る必要も出てくる場合もあります。
評判や口コミを見て、判断材料の一つにするとより安心です。
③専門性・知識・安全基準への理解
照明設備工事は専門的な知識を要する工事です。
法令や安全規則を遵守している業者かどうかは、大切な判断基準となります。
また、法令や安全規則の遵守は、工事の品質と安全性の保証にもなります。
確認しておきたい、アフターメンテナンスとサポート
照明設備工事後のアフターメンテナンスとサポートは必要なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、電気設備は点検が不可欠な設備です。
停電していないのに急に電気が点かなくなってしまった。
なんだか灯りがちかちかしている。
そんな時には専門業者に調査してもらうと安心ではありませんか?
業者選定の際には、下記のメンテナンスとサポートも行っているのかを確認するとより安心です。
①点検
工事完了後も定期的なメンテナンスや点検を実施しているかを確認しましょう。
照明設備だけの点検ということを行う人は少ないかもしれません。
しかし、他の電気設備や分電盤の点検の際に気軽にお願いできるような業者を選ぶと安心です。
②緊急時の対応
電気設備は予期せぬトラブルが発生する可能性があります。
照明設備も例外ではありません。
緊急に修理が必要!という照明の箇所もあるでしょう。
また、照明配線の不具合は漏電や火災の原因になる場合もあるため、早めの調査点検、修繕が必要です。
業者が緊急時の対応や修理にも対応しているのかも確認しておきましょう。
③相談できる、長く付き合える電気工事業者
ライフスタイルの変化によって変わってくる照明設備。
模様替えの際にインテリア要素にもなる照明設備は、電気設備の中でも交換や付け替えが多い部類の電気設備です。
蛍光灯からLED照明に交換する時のように、現状の配線や設備でその照明が取り付けられるか否かも変わってきます。
素人ではなかなか判別がつかない部類です。
長く付き合え、相談できる電気工事業者と出会えると、安心です。
いかがでしたか?
照明設備工事は新築や増改築工事を問わず、住宅やオフィス、店舗など空間の快適さと機能性を左右する大切な工事です。
照明設備工事には分電盤の設置、配線、スイッチや調光器の設置、そして照明器具の取り付けといった工事が含まれます。
照明器具の取り付けは自分でできそうだと思っても、電気工事に含まれる工事も多くあります。
また、つけたい照明器具が現状でつけられるかどうかの判断も必要です。
照明設備工事や、交換に悩んだら、まずは専門業者に調査をお願いすることをおすすめします。
生活や空間に適した照明設備を選んで、より快適に安心して電気を扱えますように!
半世紀の歴史!
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