コンセント設備工事の基礎知識!DIYでできる作業はあるの?

毎日見る身近な電気設備の一つ・コンセント。

充電器やドライヤーなどを使う際に毎日目にするという方も多いのではないでしょうか?

コンセントは一般家庭の壁などに埋め込まれた差し込み口のこと。

この中に電流が流れています。

身近な電気設備だからこそ、しっかりと知識をつけて安心安全に電気を使っていただきたい設備でもあります。

この記事では、コンセント設備についての基礎知識や工事について解説します。

また、コンセント設備のDIYについても併せて解説します。

私たちの暮らしを便利で快適にしてくれる家電を使うためのコンセント。

正しく知って、毎日の暮らしを安心で快適に過ごすお手伝いになれば嬉しいです。

この記事の監修者

株式会社 林田電気工業

林田竜一

代表取締役

1級電気工事施工管理技士

行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。

半世紀の歴史!
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林田電気工業

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コンセント設備とは?

コンセントとは屋内配線から電気を取るためにプラグを差し込む口のことです。

一般的にはコンセントの中に100Vの電流が流れています。

ちなみに、プラグとは家電などから出ている電源コードの先端になる部分のこと。

そのコンセントに家電製品のプラグを差し込むことで家電が機能するようになります。

コンセントの役割と種類

発電所で生成された電力は、変電所や電柱の変圧器を通って、家庭に100Vの交流電源として供給されます。

電気を使用して機器を動かすためには、電源ケーブルをコンセント(ACコンセント)に差し込み、機器に接続する必要があります。

日本では、1か所のコンセントで同時に流せる電流は15A(ワット数では1500W)までと定められています。

日本には、単相100V、単相200V、三相200Vという3種類のコンセントがあり、これらは電気を送る配線の方法に違いがあります。

一般的に、単相は家庭用の小型電気製品に、三相は産業用の大型電気機器に電気を供給するために使われます。

単相100V

一般家庭で最もよく見られるコンセントで、2つの穴が縦に並んでいる形状です。

多くの家電製品がこのタイプのコンセントで使用できます。

アース付きとアースなしの2種類があり、アースは感電事故を防ぐために役立ちます。

アース(接地)とは

アース(または接地)は、漏電した際に電気を安全に大地に逃がすための仕組みです。

家電製品が漏電すると、人体に電気が流れる感電事故や火災が発生する危険があります。

アースがあればこれらの事故を防ぐことができます。

特に、水回りや湿気が高い場所で使用される家電製品(洗濯機、冷蔵庫、エアコン、衣類乾燥機、電子レンジ、食器洗い機、電気温水器など)は、漏電のリスクが高いため、アースを取り付けることが推奨されます。

家庭でアースを取り付ける際には、コンセントにアース端子が必要です。

アース端子があれば自分でも取り付け可能ですが、ない場合は有資格者に依頼する必要があります。

これにより、安全に電気を使用する環境を確保できます。

単相200V

消費電力が大きい家電製品用のコンセントで、単相100Vより高電圧を送ることができます。

主にエアコンやオーブン、電子レンジなどに使われ、多くはアース付きで安全対策が施されています。

IHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機、洗濯乾燥機、浴室衣類乾燥機など単相200Vの家電製品の利用増加に伴い、目にすることが増えてきたコンセントです。

参考:200V機器 JEMA 一般社団法人日本電機工業会

三相200V

産業用途や業務用途で使用されるコンセントで、一般家庭ではほとんど見ることはありません。

効率よく電気を送ることが可能で、大型の機器やモーターの動力に適しています。

これらのコンセントの違いを理解することで、家電製品の選択や使用時の安全性に留意することができます。

また、アースの取り付けには特別な注意が必要です。

必ず有資格者に依頼することが必要な工事の一つです。

家庭用とオフィス用のコンセント設備の違い

オフィスでは、パソコン、プリンター、ファックス、サーバーなどのオフィス機器が多用されます。

これらの機器は連続して稼働することが多く、また多数が同時に使用されるため、家庭用と比較して大量の電力を必要とします。

そのため、オフィス用コンセントは、より多くの電力供給が可能であることが必須と言えるでしょう。

そして多くの場合、安定した電力を供給するためのUPS(無停電電源装置)に対応している必要があります。

さらに、オフィスでは作業効率を考慮してコンセントの配置を計画する必要があります。

作業スペースごとに十分な数のコンセントを設置する、あるいはフロアタップやケーブルボックスを用いて配線を管理するなどの対策が必要です。

家庭とオフィスでのコンセントの使用環境は大きく異なります。

オフィス用コンセントはより高い電力需求に対応するための設計が施されています。

これは、安全性を確保し、効率的な作業環境を提供するために不可欠です。

コンセント設備工事の概要

他の電気設備工事と同じように、コンセント設備工事も新設工事と増設工事で行われます。

新設工事はもちろん増設工事も適切な知識や手順で行う必要がある工事です。

コンセント設備工事の流れ

コンセント設備工事の流れは、まず配線の位置を決定することから始まります。

必要な電力とコンセント数を考慮して配線図が作成されます。

この配線図を基に、コンセントやスイッチの設置場所に配線用ボックスを取り付けます。

天井裏から電線を引き込み結線する第一次工事を行います。

第一次工事の完了後は、断熱材の設置など内装工事に移ります。

内装工事が完了すると、コンセント・スイッチ・引っ掛けシーリングを取り付けられます。

その後、事前に配線したケーブルを接続する第二次工事を実施します。

電柱からの電線引き込みと分電盤の設置を行い、最終的に電力会社の審査・検査を受けて合格すれば工事は完了します。

安全規準を遵守しながら正確に行う必要がある工事です。

コンセント設備増設工事

コンセント設備工事の増設工事は、既存の電気配線システムに新たなコンセントや回路を追加する作業です。

コンセント設備増設工事の基本的な流れ

  1. 配線の起点の特定: 天井裏にある電線の分岐点(ジョイントボックス)から配線を増やすことが一般的な方法です。
  2. 専用回路の設置: 特定の家電製品に20Aの許容電流を供給するための専用回路を設置する場合、分電盤に新たなブレーカーを増設する必要があります。

コンセント設備増設工事の実施方法

  • 広域対応: 電気工事会社に依頼する場合、天井裏や床下を利用した配線や、必要に応じて壁や外壁に穴を開けるなどの作業が行われます。
  • DIYによる増設: 電気工事士の資格を持つ個人がDIYで増設を行う場合、既存のコンセントから直接電線を伸ばす方法や、露出配線を利用することがあります。ただし、見栄えを重視する場合は露出配線は避けた方が良いでしょう。

コンセント設備増設工事の注意点

  • 回路の許容電流: 屋内配線の回路は一般に15A〜20Aの許容電流を持ちます。新たにコンセントを増設しても、その回路の許容電流を超えるとブレーカーが落ちるため、同時に使用する機器の電力を考慮する必要があります。
  • 安全性の確保: 配線やコンセントの増設工事は、電気事故のリスクを伴います。安全規則を遵守し、専門の電気工事会社に依頼することが大切です。

コンセント設備工事に必要な資格とは?

日頃目にするコンセント。

コンセント設備工事には専門の知識を持った有資格者が行わなければならないものがほとんどです。

コンセント設備工事に必要な資格

コンセント交換は比較的簡単な作業だから自分でできる!と思われがちです。

しかし、実際には電気工事士の資格が必要な専門的な工事です。

コンセント交換だけでなく、コンセント設備工事全般、有資格者による工事が必要と電気工事士法で定められています。

無資格でコンセントを交換すると、法律違反になり、最大で3万円の罰金や3カ月の懲役が科される可能性があります。

賃貸物件では、無断でコンセントを交換して事故が発生した場合、多額の賠償を請求されることもあります。

そのため、設備に問題がある場合は、大家や管理会社に連絡するようにしてください。

持ち家の場合でも、専門知識や資格がない状態での交換は避けましょう。

漏電や火事の危険を未然に防ぐためにも、専門家に依頼することが推奨されます。

参考:電気工事士法 経済産業省

電気工事士法とは

電気工事士法は、電気工事の安全性を確保し、事故を防ぐ目的で1960年に施行された法律です。

電気工事士法では、電気工事を行うために必要な「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」という2つの資格を設けています。

第一種電気工事士は、工場やビルなどの大規模施設の工事を担当し、第二種電気工事士は、住宅や小規模店舗などの一般用施設の工事を手がけます。

電気工事には高いリスクが伴うため、これらの作業は資格を持った専門家のみが実施することが法律で定められています

コンセント設備工事のDIY

前項でも解説した通り、コンセント設備工事は電気を扱う工事となります。

コンセントの交換と簡単に思える作業でも電気を扱う必要があれば、電気工事士の資格を有した専門家が行う必要があると法律で定められています。

では、資格がなくても行えるDIYコンセント工事はあるのでしょうか?

DIYでできるコンセントの模様替え

スイッチカバーやコンセントカバーの交換は、配線工事を伴わない範囲であれば、電気工事士の資格がなくてもDIYで行うことができます。

ただし、スイッチ本体やコンセントの交換作業には、配線の取り外しや接続が伴うため、この種の作業には電気工事士の資格が必要になります。

そのため、DIYで行えるのはカバーのみの交換、もしくはコンセントカバーにシールを貼るなどの、電気に関わらない部分の作業のと言えるでしょう。

コンセント本体の交換は資格を持つ専門家に依頼することが義務付けられている、危険な作業です。

コンセント設備工事を依頼する際の重要なポイント

コンセント設備工事を依頼する際には、資格を持つ信頼できる業者を選ぶことが第一条件です。

さらに、工事がスムーズに進行するよう、事前に適切な準備をしておくことでよりスムーズにコンセント設備の工事を行ってもらうことができます。

信頼できるコンセント設備工事業者の選び方のポイント

資格と実績

電気工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。

電気工事業者には、第一種または第二種電気工事士の資格を持つスタッフがいるかを確認しましょう。

また、施工例の紹介、顧客からのレビューや口コミから依頼を検討している業者の実績を調べてみても良いでしょう。

地元の電気工事業者を検討している場合は、地域の評判や地域の工事経験の長い業者は、多くの経験やノウハウを保持しています。

より安心してコンセント設備工事について相談もできると思いますよ。

②見積もりの透明性

工事費用の詳細な内訳を提供する業者を選びましょう。

使用する材料、作業時間、作業内容、追加費用が発生する可能性の有無など、費用に関する情報が透明であることが重要です。

提供されるサービスの質や保証内容も考慮に入れることも大切です。

見積で不明な点があれば質問し、納得がいく工事を行なってもらえるようにすると良いですね。

③対応が希望に合っているか

初回問い合わせ時の対応速度や丁寧さ、質問に対する回答の明確さも工事業者を選ぶポイントの一つです。

コンセント設備工事に関する不明点や要望をしっかりと伝え、それに対する対応を見て、ご自身が納得して任せられる業者にお願いすることが大切です。

また、工事完了後のフォローや保証の有無も重要なポイントです。

万が一のトラブルに対応してくれるか、メンテナンスサービスは提供しているかなど、事前に確認しておくと安心です。

コンセント設備工事のまとめ

いかがでしたか?

コンセント設備工事は、電気の安全性を確保し、日々の生活を快適にするために欠かせない工事の一つです。

コンセント設備工事は、電気工事士の資格を持つ専門業者の選定が法律で定められている工事です。

交換工事が簡単にできそう!と思われがちですが、見えない電気を扱う危険な作業に変わりありません。

DIYで行えるのはコンセントカバーの交換や模様替えなどの、電気そのものに触れることがない部分のみです。

電気工事士の資格を有する業者に依頼することで、感電や火災などのリスクを最小限に抑え、安全な環境を確保することができます。

工事前には、必要なコンセントの数や位置、使用する電化製品の種類について十分に検討し、業者と詳細を共有することがスムーズな工事進行に繋がります。

もし、タコ足配線が日常的になっている部分や、コンセントが必要な部分があったら、まずは地域の電気工事業者に相談してみはいかがでしょうか

地元の電気工事業者であれば、比較的相談や現地確認もスムーズに行なってくれると思いますよ。

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