電気自動車・HV車オーナー必見|EVスポット工事とは

街中やサービスエリア、一般住宅でも多く見かけるようになってきたEVスポット。

EVとは電気自動車(Electric Vehicle)の略称で電気の力を使って走行する車のことです。

電気のみで動く車だけのイメージを持たれることも多いですが、ハイブリッドカーもEVに含まれます。

脱炭素・Co2削減と地球環境に優しい車が話題となっている昨今、EVの普及と共に電気を充電するためのEVスポットも広く注目を集めるようになってきました。

EVに変えた時に自宅でも充電環境を整えたいという方に、この記事ではEVスポット工事についてわかりやすく解説します。

EVスポットの基礎知識や費用の相場、工事の流れを知り、EV導入・運用のお手伝いになれば幸いです。

この記事の監修者

株式会社 林田電気工業

林田竜一

代表取締役

1級電気工事施工管理技士

行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。

半世紀の歴史!
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EVスポットとは?

EVスポットとはEV充電スタンドとも呼ばれています。

EV(電気自動車)を充電するスポットのことです。

環境に優しくガソリンに依存しないエコカーとしてEVの普及が進む昨今、注目されている電気設備の一つでもあります。

ここではEVの種類やEVスポットの詳しい説明、EVスポットを自宅に設置する必要性について説明します。

EVとは

EVとはElectric Vehicleの略で、「電動車」を意味します。

電気のみを使っている車と思われることも多いですが、電気を使って走る車のことを指します。

BEV(バッテリ式電気自動車)

BEVは「Battery Electric Vehicle」の略で、ガソリンを使わず電気のみで走る車です。

バッテリに充電した電力でモータを動かして走行します。走行中に二酸化炭素を排出しないため環境に優しい車と注目されています。

維持費が安いことも注目されていて、例えば40kWhのバッテリを自宅で充電すると約16時間、急速充電器を使うと約40分で80%まで充電できます。

こまめな充電が必要となりますが、同じ走行距離でもガソリン代よりも電気代の方が安い場合がほとんどです。

さらに自宅にEVスポットを設置して、自宅充電を行なった場合は夜間電力などを上手に使うことでランニングコストをさらに抑えることが可能です。

HEV(ハイブリッド自動車)

HEVは「Hybrid Electric Vehicle」の略で、ガソリンエンジンと電気モータを組み合わせた車です。

モータはエンジンが発電したエネルギーを利用しているため、外部電力を必要としません。

HEVは「ストロングハイブリッド」と「マイルドハイブリッド」の2種類に分けられます。

タイプ動力方式概要
ストロングハイブリッドシリーズ方式エンジンで発電し、その電力でモータを駆動させる。BEVと同じ加速感や乗り心地を実現。
ストロングハイブリッドスプリット方式走行状態によってエンジンとモータを使い分ける。発進時や低速時はモータ、高速時はエンジンを使用。
マイルドハイブリッドパラレル方式エンジンが主体で走行し、発進時や加速時にモータがエンジンをアシストする。燃費効率を向上させる。

PHEV(プラグインハイブリッド自動車)

PHEVは「Plug-in Hybrid Electric Vehicle」の略で、エンジンとモータの両方を動力源とし、外部電源からも充電できる車です。

バッテリ容量が大きく、電気のみで長距離を走行できます。充電方法には「普通充電」と「急速充電」があり、急速充電に対応していない車種もあります。

FCEV(燃料電池自動車)

FCEVは「Fuel Cell Electric Vehicle」の略で、水素を燃料とする車です。

水素と酸素で電気を発生させる「燃料電池」を搭載し、ガソリンを一切使用せず、二酸化炭素を排出しません。

燃料補給にかかる時間は平均約3分と短いですが、本体価格が高く、水素ステーションの整備が進んでいないのが課題です。

種類動力源環境性能充電方法メリットデメリット
BEVバッテリ自宅充電: 約16時間、急速充電: 約40分で80%維持費が安い、環境に優しい航続距離が短い、こまめな充電が必要
HEVガソリンエンジン + 電気モータ外部充電不要ガソリンの補給が容易、長距離ドライブに適している燃費は良いが完全なエコカーではない
PHEVガソリンエンジン + 電気モータ + 外部電源普通充電、急速充電(非対応車種あり)外部充電可能、電気のみで長距離走行可能HEVより高価、急速充電に非対応の車種が多い
FCEV水素 + 酸素非常に高水素補給: 約3分環境性能が高い、燃料補給時間が短い本体価格が高い、水素ステーションの整備が進んでいない

EVスポットとは

EVスポットとはEV充電スタンドとも言われています。

ガソリン車に給油が必要なのと同じく、EV(電気自動車)も充電が必要となります。

充電するためには自宅に設置したEV充電器(EVスポット)か、自宅外の公共のEV充電スタンドなどが必要になります。

EV充電スタンド(充電スポット)は日本全国で設置が進んでいます。

EVスポットが必要な理由

充電用コンセントは主に戸建住宅の壁に設置され、EVスポットの役割を担います。

公共充電スポットでも十分と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自宅にEVスポットを設けることをおすすめしています。

公共充電スポットは長距離移動の際の補給目的で使われることが多いですが、日常的な充電は自宅で行うのが基本だからです。

自宅で充電する理由は、費用が安く手軽だからです。

満充電にかかる費用は数百円から2000円程度で、外出して燃料を補給する必要もありません。

充電用コンセントの最大のメリットは、設置費用が安く工事が簡単なことです。

多くの製品が3000円から1万円程度で購入でき、導入コストを抑えられます。

設置工事も他の充電設備に比べて簡単で、専門業者によるスムーズな取り付けが可能です。自

宅に充電設備を設置することで、EVやPHEVの利便性を最大限に活かすことができます。

特に充電用コンセントは、費用が安く設置も簡単なため、多くの家庭で利用されています。

EVスポットの種類と特徴

自宅に取り付けるEV充電設備には、主にコンセントタイプ、スタンドタイプ、V2H機器の3種類があります。

それぞれの特徴を理解して、最適な設備を選びましょう。

ここではそれぞれのタイプの特徴について解説します。

EVスポット|充電用コンセント

充電用コンセントは、最も一般的な自宅充電設備です。

主に自宅の外壁に取り付けられることが多く、設置が比較的簡単で、費用も安く抑えられるのが特徴です。

100Vまたは200Vの普通充電に対応しており、急速充電に比べて充電時間は長くなりますが、夜間に充電しておけば朝には満充電に近い状態にすることができます。

このタイプの充電設備は多くの家庭で利用されており、コストパフォーマンスに優れています。

壁面取り付けタイプ

駐車場や建物の壁面に取り付ける充電設備です。

充電用コンセントでは一般的な形式ともいえます。

充電器本体に充電ケーブルを備えたものもあります。

壁面取り付けタイプのEV充電器は使い勝手とデザイン製に優れているものが多い特徴があります。

駐車場と建物の距離が近い場合は、壁面取り付けタイプが採用されることが多いです。

スタンドタイプ

スタンドタイプの充電設備は、家と駐車場が離れている場合に適しています。

スタンドタイプのEVスタンドは商業施設などでもよく見かけます。

コンセントタイプと同様に、100Vまたは200Vの普通充電に対応していますが、設置場所の自由度が高い反面、費用は壁面取り付けタイプよりも高くなる傾向にあります。

設置工事も少し複雑になるため、コストが増えることを考慮する必要があります。

EVスポット|Mode3タイプ

Mode3タイプの充電器は、充電ケーブルが本体に備え付けられているため充電速度が速いのが特徴です。

特に連日長距離を運転する方におすすめのEV充電器です。

公共の充電スポットと同様の高出力を保持しているため、短時間での充電が可能です。

しかし、その分設置運用費用は高くなる傾向にあります。

頻繁に長距離を移動するユーザーや、充電時間を短縮したい方は検討してみても良いのではないでしょうか。

EVスポット|V2H機器

V2H機器(Vehicle to Home)は、電気自動車に蓄えた電力を自宅でも利用できるシステムです。

これは特に災害時や停電時に有効で、自宅への電力供給を確保することができます。

V2H機器は出力が高く、充電時間も短いメリットがありますが、導入費用が最も高い点がデメリットともいえます。

ただし、自治体によっては補助金が利用できる場合があり、初期費用の負担を軽減することが可能な場合もあります。

環境や安全性を重視する方、災害時の電気供給の手段にEVを検討される方におすすめの設備です。

EVスポットの使い方と充電方法

住宅にEVスポットを設置した場合の充電方法と充電時間の目安を説明します。

EVスポット|車載ケーブルの接続方法

充電用コンセントの使い方は非常に簡単です。まず、車に付属している車載充電ケーブルを準備します。

以下の手順で接続します。

ケーブルの準備

充電ボックスや車載充電ケーブルを取り出します。

接続

電源プラグを充電用コンセントに差し込みます。

また、充電用コネクタを車の充電口(普通充電口)に差し込みましょう

充電開始

接続が完了すると、充電が自動的に始まります。

基本的にはスマートフォンの充電と同様で、毎回車載充電ケーブルを接続する必要があります。

また、ケーブルの長さは車種によって異なるため、充電用コンセントの設置前にケーブルの長さを確認し壁に干渉しないように注意しましょう。

EVスポット|充電時間と充電料金の目安

充電用コンセントの出力は3kWで、Mode3タイプやV2H機器の6kW高出力普通充電の半分の速度です。

充電時間は長くなりますが、ほとんどの場合一晩で十分に充電が完了します。

具体的な充電時間と料金の目安は以下の通りです。

充電時間と充電料金の目安

車種バッテリー容量充電時間充電料金
日産 リーフ40kWh約16時間1,240円
日産 リーフe+60kWh約23.5時間1,860円
日産 サクラ20kWh約8時間620円
日産 アリア B6系66kWh約25.5時間2,046円
日産 アリア B9系91kWh約35時間2,821円
トヨタ bZ4X71.4kWh約21時間2,214円

電気料金は、2022年に改定された家庭での一般的な電気料金(1kWhあたり31円)に基づいて計算されています。

(2024年6月現在も1kWhあたり31円で変更なし)

急速充電に比べて時間はかかりますが、夜間に充電することで電気代を抑えることができます。

このように、充電用コンセントを利用した自宅充電は、手軽でコストパフォーマンスに優れています。

毎日長距離を走る用途でなければ、帰宅後にその日の消費分を充電することで、翌朝には十分な充電が確保できるでしょう。

参考|全国家庭電気製品公正取引協議会「新電力料金目安単価」

EVスポット工事の流れ

電気自動車の充電設備を自宅に取り付ける場合、いくつかの工事が必要です。

設置環境によって工事費用が異なるため、まずはどのような工事が必要かを把握しておくことが重要です。

EVスポット工事の事前準備

電力容量の確認

自宅に充電設備を取り付ける際にはまずご自宅の電力容量を確認しましょう。

電気自動車を充電するためには通常よりも多くの電力が必要となります。

現行のブレーカーが対応可能か、必要に応じて専用の漏電ブレーカー(20Aまたは30A)を設置する必要があります。

EVスポットの設置場所の選定

次に、EVスポットの設置場所を決めます。

充電設備を設置する際には、車から簡単に接続できる位置に設置するのが理想的です。一般的には、駐車場の近くに設置することが多いです。

まず、自宅の外壁や駐車場の近くに設置できるスペースがあるかを確認します。以下のポイントに注意して設置場所を選びましょう。

距離の最小化

充電ケーブルの長さを考慮し、車の充電ポートと充電用コンセントの距離が短くなるようにします。これにより、充電中のケーブルの取り回しが簡単になります。

アクセスの確保:

駐車場に停めた状態で、車からスムーズに充電ケーブルを接続できる位置に設置します。充電用コンセントが車から遠すぎると、ケーブルが届かないことがあります。

安全性:

充電設備を設置する場所が安全であることを確認します。雨や雪などの天候に対応できるように、防水カバーが付いているコンセントを選ぶと良いでしょう。また、配線が露出しないように工夫することで、事故や故障のリスクを減らします。

視覚的な考慮:

家の外観に影響を与えないように、目立たない場所に設置することも考慮します。家の外観を損なわず、機能的に優れた設置場所を選びましょう。

見積もりと業者の検討

次に、複数の施工業者から見積もりを取得し、費用やサービス内容を比較します。見積もりの取得と比較は、充電設備の設置工事を成功させるための重要なステップです。以下のポイントに注意して、適切な業者を選びましょう。

  1. 見積もりの依頼: 最初に、複数の施工業者に見積もりを依頼します。業者選びの際には、充電設備の施工経験が豊富な業者を選ぶことが重要です。経験豊富な業者は、適切な施工方法や最適な設備の選定についてアドバイスを提供してくれます。
  2. 費用の比較: 各業者から提示された見積もりを比較します。見積もりには、材料費、工事費、その他の関連費用が含まれていることを確認します。費用が安いだけでなく、提供されるサービスの質も考慮しましょう。安い見積もりが必ずしも最良の選択ではない場合があります。
  3. サービス内容の比較: 見積もりには、提供されるサービス内容も明確に記載されていることが望ましいです。例えば、工事後のメンテナンスサービス、保証期間、追加費用の有無などを確認します。充電設備の設置後も長期的にサポートしてくれる業者を選ぶと安心です。
  4. 業者の評判: 業者の評判や口コミを調べることも重要です。インターネット上のレビューや口コミサイト、知人からの紹介などを参考にして、信頼性のある業者を選びましょう。評判の良い業者は、施工の質やアフターサービスにも優れていることが多いです。
  5. 電気料金プランの知識: 施工業者が電気料金プランに詳しいかどうかもチェックポイントです。電気自動車の充電は電力消費が多いため、適切な電気料金プランの提案ができる業者を選ぶことで、長期的なコスト削減が期待できます。電力会社のプラン変更や、夜間電力を利用したお得なプランのアドバイスを提供してくれる業者が理想的です。
  6. 現地調査の実施: 見積もりを依頼する際には、必ず現地調査を実施してもらいましょう。現地調査を通じて、設置場所の確認や必要な配線工事の詳細を把握し、正確な見積もりを出してもらいます。現地調査が丁寧な業者は、信頼性が高く、トラブルが少ないことが多いです。

これらのポイントを考慮して見積もりを取得し、費用やサービス内容を比較することで、最適な施工業者を選ぶことができます。

充電設備の設置は長期的な投資となるため、信頼できる業者を選んで安心して依頼しましょう。

配線作業は「電気工事士」の資格が必要です。

これは電気工事士法第3条第1項及び第2項に規定されています。

違反した場合、3ヶ月以下の懲役または3万円以下の罰金が課せられます。

一般家庭には100〜200Vの電流が流れています。

電流は取り扱いによっては感電や火事などの命に関わる危険性があります。

知識がないまま配線に触れるのは大変危険です。

そのため法律で専門の資格を持った電気工事士が行うことが定められています。

参考情報|経済産業省 電気工事士法(昭和35年8月1日法律第139号)の逐条解説 (令和5年11月版)

https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/law/files/koujisichikujyou.pdf

参考情報|電気工事士法(昭和三十五年法律第百三十九号)第14条  

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000139

EVスポット工事の流れ

工事当日には、施工業者が自宅に来て設置作業を行います。事前に準備ができているかを確認し、作業の流れを把握しておくことが大切です。工事は通常、専用ブレーカーの設置、配線の敷設、充電用機器の設置の順に進行します。

工事当日の流れ

専用ブレーカーの設置
通常のブレーカーでは、充電中に他の電気設備に影響が出る可能性があるため、専用の漏電ブレーカーを設置します。

これにより、充電中にブレーカーが落ちるリスクを減らします。

配線の敷設
充電設備を設置するためには、電線の配線工事が必要です。

設置場所によっては配管の敷設や隠密配線工事が必要となり、配線の長さによって工事費用が変わります。

現地調査で配線の必要な長さを確認し、適切な工事を行います。

充電用機器の設置
専用ブレーカーと配線工事が完了したら、充電用機器本体を設置します。

コンセントタイプ、スタンドタイプ、V2H機器など、選択した充電用機器に応じて設置方法が異なります。

コンセントタイプの場合、200Vの充電用コンセントを新たに取り付けます。

工事後の確認

工事が完了したら、充電設備が正常に動作するかを業者と一緒に確認すると安心です。

充電が適切に行われることを確認し、運用を開始したら定期的なメンテナンスを心がけましょう。

定期的なメンテナンスを行うことで、安全かつ長期間使用できるようにします。

ステップ内容
電力容量の確認自宅の電力容量を確認し、必要に応じて専用の漏電ブレーカーを設置。
設置場所の選定駐車場の近くなど、適切な設置場所を決定。
見積もりの取得と比較複数の施工業者から見積もりを取得し、比較検討。
工事当日の準備工事当日の流れを把握し、準備を整える。
専用ブレーカーの設置他の電気設備に影響が出ないよう、専用ブレーカーを設置。
配線の敷設電線の配線工事を行い、設置場所まで配線を引く。
充電用機器の設置選択した充電用機器を設置し、動作確認を行う。
工事後の確認とメンテナンス充電設備が正常に動作するか確認し、定期的なメンテナンスを実施。

EVスポット工事の費用相場

EVスポットは、充電器本体の費用に加えて、工事の費用が必要になります。工事の費用は業者によって異なるので、お問合せしておくと安心です。

EVスポット|費用の目安

EVスポット|壁面取り付けタイプ

壁面取り付けタイプの充電用コンセントは、自宅の外壁に設置するタイプの充電設備です。

多くの家庭で採用されており、充電ケーブルを壁に取り付けたコンセントに接続するだけで簡単に充電ができます。

使い方がシンプルなため、初めて電気自動車を導入する家庭にもおすすめです。

費用面では、このタイプの充電用コンセントは非常にコストパフォーマンスが高いと言われています。

多くの製品が3,000円台から1万円程度で購入できるため、初期費用を抑えたい方にとって理想的な選択肢です。他の充電設備と比較しても、価格が安く、手軽に導入できるのが大きな魅力です。

設置作業も簡単です。外壁にコンセントを取り付けるだけで完了するため、工事費用も抑えられます。設置にかかる時間も短く、電気自動車を購入してすぐに充電環境を整えたい場合でも、迅速に対応できます。例えば、新しい電気自動車を購入した際に、すぐに自宅で充電できるようにしたい場合、壁面取り付けタイプであれば短時間で設置が完了し、すぐに使用を開始できます。

EVスポット|スタンドタイプ

スタンドタイプの充電設備は、家から離れた駐車場に設置する場合に特に便利なタイプです。商業施設や公共の駐車場でもよく見かけるこのタイプは、設置場所の自由度が高いことが特徴です。スタンド型のため、駐車スペースがどこにあっても対応できるため、特定の場所に制限されずに設置することができます。

費用面では、スタンドタイプの充電設備は壁面取り付けタイプに比べて高価です。一般的には10万円以上の費用がかかることが多く、具体的な費用は選択する製品や設置環境によって異なります。通常、1万2,000円から14万円程度の価格帯で販売されています。この価格帯の中でも、製品の機能やデザイン、設置条件により費用が変動することがあります。

設置の利便性に関しては、スタンドタイプは設置場所の自由度が非常に高いです。駐車場が家から離れている場合や、特定の場所にコンセントを設置できない場合でも、スタンドタイプなら適切な位置に設置できます。しかし、設置工事がやや複雑になることがあります。特に、配線工事が必要な場合、壁面取り付けタイプよりも手間がかかることが多いです。そのため、設置費用も高くなることが予想されます。

タイプ特徴費用設置の利便性
壁面取り付けタイプ自宅の外壁などに取り付けるタイプの充電用コンセントです。最も安価な選択肢で、多くの製品が3000円台から1万円程度で購入できます。簡単に設置できるため、費用を抑えたい方に最適です。
スタンドタイプ駐車場が家から離れている場合に使用される充電設備で、商業施設でもよく見かけます。壁面取り付けタイプよりも高価で、10万円以上になることが一般的です。設置場所の自由度が高いため、駐車場が家から離れている場合に便利です。

EVスポット|本体・設置費用以外に注意したいこと

EVスポットの設置工事は住宅の電気の環境や、スポットを設置する場所によっても変わります。

設置工事の際は安心して任せられる業者に現地調査を行なってもらった上で、懸念事項も提案してもらうと安心です。

分電盤の対応状況による費用

EV充電用コンセントを設置する際に、確認しなければならないのが自宅の分電盤の対応状況です。

EV充電には200Vの電力が必要なため、分電盤が200V電源に対応しているかどうかの確認が大切です。

もし対応していない場合、分電盤の改修や専用の漏電ブレーカーを設置する必要があります。この作業には追加費用が発生し、通常は数万円の費用がかかります。

専用ブレーカーを設置する費用は3万円程度からと言われています。

EVスポット設置工事の前に電気工事業者に分電盤の対応状況を確認してもらい、必要な改修費用を見積もってもらいましょう。

配線の長さによる費用

分電盤からEV充電用コンセントまでの配線の長さも費用に関わる大切な部分です。

充電設備を設置する場所と分電盤の距離が長い場合、その分配線工事の費用が増える場合他あります。

特に、駐車場が建物から離れている場合は、地下に配線を通すなどの追加工事が必要になることがあります。

配線が長くなると、材料費や工事時間が増え、追加費用がかかることがあります。

駐車場が建物の反対側にある場合、長距離の配線工事が必要となり工事費用が高くなることが予想されます。

設置場所を選定する際には、配線の長さとその費用も考慮に入れる必要があります。

将来的な対応準備

EV充電用コンセントの設置に際して、将来的なアップグレードや拡張を見越した対応準備も重要です。

現在は3kWの充電設備で十分でも、将来的に6kWやそれ以上の高出力充電に対応したい場合があります。

そのため、予備の配線や追加の設備を設置しておくと、後々のアップグレードがスムーズに行えます。

このような将来的な対応準備には追加費用が発生しますが、長期的にはコストを抑えることができます。

予備の配線をあらかじめ設置しておけば、将来的に高出力充電設備に交換する際に大規模な工事が不要になります。

こうした準備を行うことで、EV充電環境を柔軟に対応させることが可能です。

これらの要素を考慮して、EV充電用コンセントの設置計画を立てることが重要です。

分電盤の対応状況、配線の長さ、将来的な対応準備をしっかりと確認し、必要な費用を見積もり、予算内で最適な充電設備を選ぶようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

近年人気と需要が高まっているEV(電気自動車)

普及とともにご自宅にEVスポットを設置したいという声も高まっています。

ご自宅の電気の状況や駐車場の状況を念頭に入れたEVスポットの設置で、より快適なエコカーライフを目指してみませんか?

電気の容量をアップしたり配線が必要になる重要な工事なので、信頼できる業者と一緒に設備選びから設置場所の検討まで行うとより安心です。

EVスポットを効率よく安全に使って、より電気のある生活が快適になりますように!

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