電気工事の基礎知識|コンセント増設の完全ガイド

「ここにコンセントがあれば便利なのに」

「いつの間にか延長コードだらけになっていた」

そんなことを思ったことはありませんか?

コンセント不足は日常生活においてストレスや不便を感じる要因の一つになる場合もあります。

この記事では、コンセントを安心安全に増設する方法や注意点、コンセント増設工事、コンセントを増設して設置すべき家電製品について詳しく解説します。

コンセントを増やしたい!

そんなお悩みを抱えていらっしゃる方のお手伝いができたら嬉しいです。

この記事の監修者

株式会社 林田電気工業

林田竜一

代表取締役

1級電気工事施工管理技士

行橋市で電気工事会社を経営しています。お客様ひとりひとりに丁寧に対応し、電気でつなぐ明るい未来をスローガンに地域に貢献できるように努めています。

コンセント増設の基礎知識

生活をしていく上でコンセントが足りなく無くなってタコ足配線になっていたりしませんか?

また、電源タップ(延長コード)で無理に増やしたりしていませんか?

家庭で使う電気の量は、電化製品を使う場所や部屋によってわけられて、分電盤で管理しています。

予め設定されている電気量以上の電気を利用すると、ブレーカーが落ちたり漏電したりと言った危険が生じます。

これは、タコ足配線や電源タップの使用により一ヶ所のコンセントの電気の使用量が増えるためです。

コンセント増設が必要な理由

タコ足配線や電源タップによって1つのコンセントからたくさんの電気を使う状況になると、コンセントに負荷が生じます。

コンセントに負荷がかかりすぎると次のようなリスクの恐れが生じます。

  • 過負荷による発熱が原因となり、火災が起こる
  • 電気配線の劣化や破損に繋がり、漏電やショートを誘発する
  • コンセントへの負荷による電化製品へのトラブル発生
  • 電気の使用量が基準をオーバーしてブレーカーが落ちる

このような事態を防ぐためにも、コンセント増設工事で使える電源を増やすことがおすすめです。

コンセントを増設したい!3つの方法

コンセント増設工事には大きく分けて3つの方法があります。

それぞれの利点や注意事項を説明します。

コンセントの差し込み口を増やす方法

コンセントの差し込み口だけを増やす方法です。

基本的には新しいコンセントに内部配線を繋ぎかえる工事です。

元から通っている電気配線を大きく変更せずに行います。

差し込み口を増やしただけでは使用できる電気料は変わらないため注意しましょう。

電子レンジなどの消費電力の大きい家電を使う場所では、割り当てられた配線の電気容量を超えないのかを必ず確認するようにしてください。

1回路あたりの許容電流は20Aと言われています。

予め確認することをおすすめします。

【参考】主な電気機器のアンペアの目安

  • 電気カーペット(3畳用) 8A
  • 液晶テレビ42型 2.1A
  • プラズマテレビ42型 4.9A
  • ヘアードライヤー 12A
  • 電子レンジ(30Lクラス) 15A
  • IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時) 13A
  • 食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) 13A

九州電力アンペアガイド

既存の電気配線から分岐して増やす方法

新しい場所にコンセントを新設する場合、照明など、家の中にある既存の電気配線から分岐させる方法があります。

基本的に、1つの回線に繋げることができるコンセントは4〜5つです。

ただし、既存の電気配線から分岐させる場合も、使用できる電気量が増えるわけではありません。

分電盤から専用の配線を引いて増やす方法

消費電力の大きい家電や継続的にコンセントを電源に差しっぱなしになるような家電を使用するための増設工事では、分電盤から新たに配線を引く方法がおすすめです。

分電盤に空きがある場合、そのまま増設するコンセントまで配線を引く工事となります。

分電盤に空きがない場合は新たなブレーカーの設置や分電盤の交換工事が必要になります。

専用配線が望ましい家電は次の通りです。

  • エアコン(10畳用) 最大14A(冷房)
  • 最大20A(暖房)
  • 冷蔵庫(450L) 2.5A
  • IHクッキングヒーター(200V) 20~30A
  • ドラム式洗濯乾燥機(9kg) 2A(洗濯)13A(乾燥)

九州電力アンペアガイド

アース線が必要になる家電もあるので注意が必要です。

電気のことは難しいことが多いです。

電気工事業者にご相談の上、適切で安心できる方法で増設工事を行ってもらいましょう。

コンセント増設工事

コンセントの増設工事をDIYすることはできません。

国に定められた「電気工事士法」により、電気工事は電気工事士等の資格がなければ基本的に行うことはできないと定められています。

電気工事士法第3条(参考:電気工事士法)

コンセント増設工事には「第2種電気工事士」以上の国家資格が必須です。

参考:経済産業省「電気工事の安全」

コンセント増設工事はどこに頼めばいいの?

コンセント増設工事は

  • 電気工事業者
  • 家電量販店

に依頼することができます。

電気工事業者

街の電気屋さんやリフォーム業者、お家を建てた業者にお願いするケースです。

電気工事業者にはもちろん電気工事士が所属しています。

また、建築等にも明るく様々なケースに対応・相談に乗ってくれることでしょう。

家電量販店

エアコンなどの家電の購入にあわせて取り付け工事をお願いする際にも、コンセント増設工事を取り扱っている家電量販店は多くあります。

家電を購入し、その家電の設置まで一貫してお願いする場合は、コンセント増設工事が含まれているのかも確認すると良いでしょう。

コンセント増設工事の種類:露出型と埋め込み型コンセントの違い

配線を引く方法は2つです。

  • 露出型
  • 埋め込み型

壁の外に露出させるか、壁の内側に埋め込むかの違いです。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、増設したい場所に合わせた検討が必要です。

また、電気工事業者に相談するのもおすすめです。

露出型と埋め込み型のメリットとデメリット

露出型

<メリット>

大規模なクロスの張り替えが不要

工事費用が比較的安価

<デメリット>

配線が露出して見えるため、ごちゃごちゃして見える

配線が露出しているため、日常生活で破損してしまう場合がある

埋め込み型

<メリット>

見た目がすっきりする

配線を破損する危険がない

<デメリット>

大規模なクロスの張り替え工事が生じる場合がある

建物の構造上難しい場合がある

コンセントの増設工事を行う場合は、

・施工する電気工事会社

・配線を引く方法

によってかかる費用や工事の規模が変わってきます。

工事内容やアフターメンテナンスも含めたお話をしっかりと聞き、金額にも納得された上で、安心して任せられる業者に依頼しましょう。

コンセントを増設できない場所ってあるの?

漏電や感電のリスクが高くなる箇所には基本的にコンセントの設置は難しいです。

水しぶきがかかると大変危険だからです。

例えば、キッチンにコンセントを増設したい!と思った際に、シンクやコンロ周りは危険です。

調理スペースや背面スペースなどの、水気の少ない場所を選び安全性を確保してください。

マンションだけど、コンセント増設工事をしたい!

賃貸マンションに住んでいるけれど、コンセントの増設工事を行いたい!

そんな時は、まずは、管理会社や大家さんにご連絡を。

賃貸マンションの工事には管理会社や大家さんの許可が不可欠だからです。

コンセントの差し込み口を増やす工事であれば、基本的には認められるケースが多いようです。

コンセントの新設工事は断られるケースもあります。

これは、壁やクロスに影響が出やすいためです。

許可なく工事を行うと、退去の際に原状回復費用に加算されるケースもあります。

コンセント増設工事におすすめのタイミングって?

ライフスタイルや時代の変化と共に家電が増えたり、家電が変わってきます。

なので、コンセント電源周りに不便を感じるようになってくるのは当然のことです。

コンセントを増設するおすすめのタイミングは、リフォームを行う時です。

家の設備交換や間取り変更、内装変更などのリフォームを行うタイミングで、電気工事業者にコンセントについて相談されるのも良いですね。

特に最近増えている

  • エアコン新設工事
  • IHクッキングヒーター新設工事

を行う場合は、従来よりも電気が必要となります。

将来的にエアコン・IHクッキングヒーターの導入を検討している場合でも、リフォームの際には必要になる電気の配線をお願いしておくと安心です。

電圧変更や配線引き込みの工事が生じるためです。

新築される際にも予め備えておいた方が安心です。

リフォーム工事の際にまとめて行えば、費用や時間を抑えることができますよ。

コンセント増設工事で安心安全に電化製品を扱おう!

いかがでしたか?

私たちの生活を快適にしてくれる家電製品。

家電製品が増えてくると、コンセントの数が足りないというお悩みもでてきますよね。

コンセント増設工事は、日々電気を安心安全に使うためにも、専門業者にご相談されることをおすすめします。

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